子どもたちの興味や関心に応じて︑6年間を通して独自のテキストを使い︑﹁問題解決の過程﹂﹁算数のもつ美しさ﹂﹁生活とつながっている算数﹂を実感できるように学びます︒量感を育て、少しずつ抽象化された数へ 実物やタイル図を使って学習をし︑抽象化された数を捉える過程を大切にしています︒大きな数の学習では︑手でつかみ取ったお茶碗一杯分の米粒を︑グループで数えることから始めます︒10や50ずつのまとまりで数えたり︑中には数えた分ずつを足したりする子どもも︒具体物を実際に数える活動から︑これまで学習した10~1000のまとまりをいかしながら︑千の位よりも大きい位の仕組みを考えます︒美しさの中に潜む数学の規則性に感動する 円の学習は︑最初から既製品のコンパスに頼らず︑自分で円を描く道具作りから始めます︒手を動かしながら円の構造を体験的に理解し︑その活動で得られた気づきや学びを他の三角形の作図に応用していきます︒学習のまとめは︑自分だけの図形作品を作り︑アートとしての算数を楽しみます︒子どもたちはお互いの作品に対し︑ファンレターを出し合います︒テストの点数だけでは測れない算数の力も大切にしています︒生活とつながりを大切に。ジュースでわり算を感じる「おいしい算数」 わり算の導入では︑実際に1本のペットボトルのジュースを3等分することから始めます︒大きさの違うコップを前に︑子どもたちは相談しながら試行錯誤を繰り返し︑ジュースを分け合います︒その過程から等しく分けるとはどういうことなのか︑意味そのものを生活場面から学んでいきます︒算数手作りテキストと具体物で着実に理解する8
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