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水への抵抗感や鉄棒から落ちる恐怖心が学びの出発点 子どもたち一人ひとりの出来るようになりたいという願いや︑心配に寄り添いながら︑意欲をもって学べるように取り組んでいます︒ プールは水深を0センチ~120センチまで調節でき︑水への恐怖心のある子どもも安心してスタートできます︒水への抵抗をなくすことにはじまり︑水中での首の上げ下げと身体の浮き沈みが関係していることを体感し︑自分の身体が浮いている感覚を学びます︒このことにじっくり時間をかけて︑呼吸法とリラックスした自然の泳ぎを体得し︑長い距離を気持ちよく泳ぐことを目指します︒鉄棒運動も︑落ちる恐怖が学びの出発点︒鉄棒からマットの床に落ちる遊びをしながら落ちても安心できることを学びます︒体を支える︑逆さになってぶら下がるなどを経て難しい技へと発展していきます︒友だちの「こうすればいいよ」のひと言で劇的に変化 民舞・表現活動では︑日本各地に伝わる踊りを地元の保存会の方に直接教えてもらう機会を大事にしています︒本物に迫ることで︑子どもたちの踊りにも徐々に﹁気﹂がこめられていきます︒友だちと見合うこと︑練習を繰り返すことで覚えた踊りは体に染み込み︑大人になっても忘れ難く︑豊かな感性の素地として身体に宿っていくのです︒ どの運動においても共に学び共に育つことができる学習集団を作っていくことが欠かせません︒友だちの﹁こうするといいよ﹂のひと言で劇的に変化する場合もあります︒出来た自分もうれしい︑出来るようになってくれて仲間もうれしい︒成功失敗を含め共感的に学び合うことこそ体育の肝であり︑特に大事にしていることの一つです︒体育やってみたい!やれるかも!逆さになって、前後にブランコのように振る「こうもり振り降り」の学習。授業での繰り返しの練習を通じて体に染み込んだエイサーの太鼓と踊りを運動会で。12

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