「英語を学びたい」という根っこを育てる 子どもたちはクイズが大好き︒英語で動物の紹介を聞いて︑どんな動物か当てていきます︒﹁Who am I? I am black and white.﹂﹁パンダ!﹂教員が続けます︒﹁Am I a panda? No, I am not a panda. I am a bird. But I cannot y. I can swim well.﹂答えの分かった子が手を上げ始めます︒﹁I swim in the sea and catch fish. is is my baby.﹂と言ってヒナの写真を見せると︑子どもたちの目が輝き︑そこでもう一度﹁Who am I?﹂と尋ねます︒﹁ペンギン!﹂﹁Yes, I am a penguin.﹂とペンギンの写真を見せます︒子どもたちは分かった!とうれしそうです︒ 英語の授業は︑基本的に全て英語で行っています︒色や数︑動物︑食べ物などの身近な語彙や自分のことを伝える簡単な言い回しを学びます︒大切にしているのは英語だけを聞いていても﹁何だか意味が分かる﹂という喜びや︑単語だけであっても﹁言いたいことが伝わった﹂という体験です︒子どもと教員が英語でのやりとりを多くできるよう18人のグループで学習しています︒また︑年に2回の特設授業期間では︑外国人講師とのふれあいを通してコミュニケーションの楽しさを体験します︒このように様々な活動を通して︑﹁英語を学びたい﹂という根っこを育てます︒『地球市民の時間』での学び 外国語︵英語︶の学習は︑﹃地球市民の時間﹄の中で取り組んでいます︒地球市民の時間とは︑子どもたちがこれからの未来を地球市民として︑多様性を尊重し︑世界の平和や持続可能な未来のために考え行動できる人に育つ︑その土台となる学びの時間です︒外国語︵英語︶と︑国際理解教育︵社会︶︑多文化共生教育︵総合︶の学習が︑これにあたります︒ 中学年では︑英語圏に限らない様々な国からのゲストを教室にお迎えして︑一緒にふれ合います︒そしてその国の言葉や文化について学んだり︑日本のことを紹介したりします︒たとえ言葉がわからなくても﹁気持ちが通じ合った!﹂と感じられるような楽しい経験を通じて︑未知の広い世界への興味や関心を広げていきます︒さらに高学年では︑中学年での経験をふまえて世界の子どもたちとつながったり︑人権︑戦争・紛争と平和︑SDGs※など世界の課題にも目を向け︑自分と世界との関わりについて考えます︒ 桐朋小学校では︑この地球市民の時間の学びを︑これからの未来をつくる子どもたちとともに︑積み重ねていきます︒※【SDGs(エスディージーズ)】「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年、「誰一人取り残さない」をスローガンに、国連で採択された国際社会共通の目標。メキシコからのゲストとお互いの国の場所を教え合う。外国語未来の「地球市民」になろう!教科学ぶって楽しい!13
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