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物語の世界をいっしょに楽しむ ﹁1234︙5﹂﹁あ~っ︑言っちゃった!﹂5月︑1年生は﹁アナンシと五﹂という昔話をききます︒魔女が︑﹁五﹂と言った者は死んでしまえと呪いをかける︙︙︒怖さ半分︑おもしろさ半分のお話を息を詰めてきいた後で︑1年生は﹁五﹂と言ってはばったり倒れる遊びに興じます︒ 6月︑水泳バッグ片手に2年生が﹁さようなら︑けろっ!﹂と帰っていきます︒泳ぎの苦手なたっくんが︑かえるの学校で歌や泳ぎを習う﹃どれみふぁけろけろ﹄︒読んでもらった2年生は︑たっくんと同じように”かえる言葉“になっています︒ 7月︑突然の雷︒3年生が空を見あげて﹁かん太さまだあ!﹂とつぶやいています︒﹃くしゃみくしゃみ天のめぐみ﹄という本に出てくる︑かん太さまはどえらいいびきかき︒いびきの音を買われて︑かみなりさまの跡継ぎになります︒お話を読んだ3年生には︑雷の音がかん太さまのいびきにきこえるのです︒ 全学年︑週1時間図書の時間があります︒物語の世界が子どもたちの中に豊かに息づくこと︑﹁物語を楽しむ力﹂が伝染し︑響き合い︑増幅することを願って︑読み聞かせやストーリーテリング︑本の紹介をしています︒知りたい気持ちにあふれて本を開く 放課後︑自然ひろばから︑夏草と泥んこの匂いをさせて子どもたちがとびこんできます︒手にはカナヘビ!﹁メスかな?﹂﹁何食べるの?﹂頭をよせ合って図鑑をめくる後ろから︑上級生が﹁索引を使えば早いよ﹂と教えてくれます︒知りたい気持ちにあふれて︑本を開く︒そこから始まって︑探究する方法を学んでいきます︒小学校の図書室で︑自ら学び続けるための基礎を養うのです︒図書本の世界との幸せな出会い中高学年の図書の時間では、資料を使って調べる方法を学びます。14

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