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 子どもたちには︑自分たちに関わるすべてのことについて︑自由に自分の願いや考えを表明する権利があります︵子どもの権利条約第一二条︶︒﹁みんなの声の木﹂は︑子どもたちの意見表明権や︑要求実現のプロセスを可視化したものであり︑桐朋小学校が︑みんなの願いでどんどん豊かに成長していく学校なのだというシンボルです︒ 新年度が始まると︑まずは各クラスで︑﹁どんな学校にしていきたいか﹂﹁どんなことを実現していきたいか﹂を話し合います︒﹁みんなの声の木﹂の葉っぱ一枚一枚が︑クラスからの願いや考えです︒それらは︑高学年が中心となって︑各委員会や︑委員長会議︑子ども集会の場で︑実現に向けて話し合われます︒話し合いの結果も︑﹁みんなの声の木﹂に書きこまれます遊び場のルールは自分たちで決める!秘密基地づくりに熱中していた2年生からの提案は、「秘密基地のルールを話し合いたい」。ブロックだの廃材だのを持ち込んだ本格的な基地づくりを、危険だからと止められた。「あれもダメ、これもダメじゃつまんない!」「自分たちの遊びだもん。ダメだと言われてあきらめるんじゃなくて、話し合いを提案しよう!」 遊び場のルールは、遊びの主体者である子どもたちが、自分たちでつくり、自分たちで守ります。きまりの見直しに関しては、子ども集会で活発に意見が交わされます。みんなで夢の遊び場をつくろう!自然ひろばが新しくなった。「登れる木をふやしたい」「食べられる実のなる木がほしい」「ツリーハウスをつくろう」たくさんのクラスから意見が出された。「川に生き物をふやそう」という意見は3年生から。「カメがいるといいなあ!」「外来種じゃみんなの声の木子どもたちの「こんな学校にしたい」「こんなことをやってみたい」という意見表明と、その実現のプロセスを大切にしたいという思いから生まれました。自分たちの学校は自分たちでつくっていく。社会のつくり手になるための根っこがここにあります。22

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