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なわとび大会実行委員会︵中学年︶4年生が初めて主体となって企画する異学年行事が︑このなわとび大会︒実行委員は︑どんな会にしたいか︑話し合いを重ねます︒﹁苦手な人も︑できなかった・・・って終わらない方がいいよね︒﹂﹁去年みたいに︑スタンプラリーで技のコーナーをまわるのがいいよ︒﹂﹁全部去年と同じじゃなくて︑新しいこともしたい︒走りとびリレーはどうかな︒﹂昨年の4年生の姿を思い出しながら︑3年生が意欲的に参加できるよう︑アイデアを出し合いました︒自分の得意や﹁やりたい!﹂を活かして︑学年みんなで準備を進めます︒教えるポイントも考えました︒﹁こうやるとうまくいくよ︒﹂﹁手はどうしてる?﹂など︑技をお互いに見合い︑それを相手に伝える言葉を発見していきます︒ ﹁ぼくは3年のR君に教えました︒最初見てて全然できていなかったけど︑できるようになりました︒ぼくは︑うれしかったです︒でもR君もずーっと真剣に二重とびをだれよりもやっていたので︑そこのねばり強さは︑すごく感心しました︒︵当日の日記より︶﹂ 相手を気づかったり︑全体を見通したり︑大会を運営し︑教える立場に立つことで︑4年生はぐっと視野が広がり︑自分自身への信頼も増した気がします︒なわとび大会をきっかけに︑お互いのことを見る目が豊かになっていき︑クラス・学年を超えた関わりも生まれてきます︒高学年の自治への大切な一歩です︒﹁このゆびとまれ!﹂で始まる子ども団活動 ﹁子ども団活動﹂︵略して﹁団活﹂︶とは︑高学年のクラブ活動のことです︒どんな団をつくるのか︑それを決めるのは5︑6年生の子どもたち自身︒﹁この指とまれ﹂の方式で仲間を募るのが桐朋小学校の伝統です︒﹁読書団を立ち上げたいです︒みんなでブッククラブをしませんか?﹂﹁イラスト団では好きなキャラクターを描いたり︑上手な人から教えてもらえます︒﹂﹁走るのが好きな人はとにかく陸上団に来てください︒私は前期の活動で50メートル走が速くなりました!﹂﹁テニス団は試合を中心に楽しく活動します︒初めての人も大丈夫!﹂前期と後期に開かれる﹁子ども団呼びかけ集会﹂では︑こんな楽しいお誘いがいっぱい︒多い時は15組もの呼びかけがあり︑どれを選ぶか迷ってしまいそうです︒5年生と6年生︑それぞれのメンバーがいること︑1コマで充実した活動になることなどの条件があるため︑呼びかける人も真剣そのものです︒こうして成立した今期の団は﹁理科実験団﹂﹁卓球団﹂など全部で8つ︒団長を中心に︑活動の流れを皆で確かめて運営していきます︒﹁パティシエ団﹂は︑作って食べて片付けまでを時間内に納めるのが至難の業ですが︑やりたい気持ちがみんなを後押しして毎回レシピを工夫します︒異学年の仲間との様々な交流が育まれる木曜6時間目の﹁団活﹂を︑みんな心待ちにしています︒25自治社会のつくり手に

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