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 子どもの背よりもずっと高くて︑かけ下りることができるスリル満点の丘︒丘の中をくぐれる土管︒前よりもっと大きな池︒そして︑食べられる実のなる木や紅葉が美しい木︑登れる木などいろいろな種類の樹木を植えています︒子どもたちの成長とともに︑武蔵野の森のように︑大きく育つことを願って︙︒新しぜんひろばの将来像を子どもたちと考える。 新しいしぜんひろばには︑幼稚園から高学年まで︑多くの子どもたちが訪れ︑思い思いの遊びを展開しています︒﹁今日︑しぜんひろばがあいて︑すごくすごくうれしかった︒ヒキガエルもいました︒山のすべりだいをして︑めちゃくちゃズボンがよごれました︒﹂﹁新しいしぜんひろばで木登りをした︒だんだん自分の体が高い所に上がっていくので︑背中がそわそわした︒これ以上いくと枝がおれそうなのでやめた︒着いたところが︑今までで一番高かった︒﹂﹁新しいしぜんひろばでは︑川が流れている浅いところで裸足になって︑みんなで水をかけあいました︒すごく楽しくて︑上下ともビショビショにぬれてしまいました︒﹂ そしてこれから︑子どもたちとしぜんひろばの将来像について考えていきます︒自治の時間に︑クラスで出された要望を基にしながら︑﹁すぐに実現できそうか﹂﹁時間をかけて話し合いが必要か﹂自分たちで議論を積み重ね︑実行していくのです︒﹁いつかは動物が飼えたらいいな﹂というみんなの夢も遠い未来でないかもしれません︒ 子どもたちの成長に欠かせないもの子どもたちが走り、寝そべり、転げまわる。都心の近くにあって豊かな緑、土のにおいを体験できることは、幼少期の子どもたちの成長と発達のために、欠かせない環境です。ここでは遊具があるのではなく、自然の中で「発見」したり、自分たちで遊びを「発明」したりする可能性が広がっていくのです。また、しぜんひろば委員会をはじめとする子どもたちが、池を掃除したり、飛び下りてもいいように集めた落ち葉を敷き詰めたりと、安全に過ごせるように環境を整備しています。子どもたちにとって一番好きな、かけがえのないしぜんひろばを、これからもみんなで大切に育てていきます。みんなの願いが詰まった新しいしぜんひろばの模型27自治社会のつくり手に自治

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