●パートナーとの関わり教えることで︑共にそだつ桐朋小学校では入学から卒業まで、パートナーとの関係を大切に生活しています。入学のその日から、5年生がパートナーとして1年生をサポートします。また、低学年校舎の先輩である2年生も日々のことを一番近くで助けます。●作文から入学式のこと5年 M ついに今日︑入学式︒朝︑待ち合わせ場所に行ったら︑まだいなかったけど︑2分くらい待ったらとてもなかのよさそうな家族が来ました︒そして声をかけてくれて電車に乗りました︒ とても面白いパパで︑私もうきうきしました︒パートナーは最初何もしゃべっました︒パートナーは最初何もしゃべってくれなかったけど︑だんだん口をあてくれなかったけど︑だんだん口をあけてくれてよかった︒﹁何がすき?﹂とけてくれてよかった︒﹁何がすき?﹂と聞いたら︑マルゲリータピザと言われた聞いたら︑マルゲリータピザと言われたので︑お手紙ファイルの絵をどうやってので︑お手紙ファイルの絵をどうやって描こうかなやんでいます︒描こうかなやんでいます︒「教える」ことを通して成長する2年生 入学式での2年生の成長ぶりには毎年驚かされます︒コマやけん玉︑詩の暗唱や民舞など︑この一年間で出来るようになったことを発表する誇らしげな姿は︑春休み前とは別人のようです︒翌日からは玄関から教室まで1年生を案内し︑ランドセルの片付けや連絡帳の出し方などの朝の準備を手取り足取り教えます︒﹁ここに置くんだよ︑できるかな?﹂と1年生にやさしく声をかけるその表情はすっかりお兄さん︑お姉さんです︒ 桐朋小学校では手わざを大事にしています︒その一つが︑肥後ナイフを使った鉛筆削りです︒ナイフの扱いは簡単ではありません︒1年かけて削り方も管理の仕方もしっかりと身につけた2年生は﹁免許証﹂を携えて1年生に教えに行きます︒削る2年生も︑見つめる1年生も真剣そのもの︒﹁はあ~︒つかれた~︒﹂﹁緊張した~︒﹂自分の教室にもどってくると︑どの顔にもやり遂げた自信がうかがえます︒誰かに何かを教える経験を通して︑2年生もまたたくさんのことを学んでいるのです︒「教える」ことを通して成長する2年生パートナーが作ってくれた「お手紙ファイル」卒業まで大切にします。36
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