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入学考査について~幸せな子ども時代のために~ 幼児期において︑自分の興味関心にたっぷりと浸れる時間が保障され︑心ゆくまで遊ぶ経験はとても大切です︒ゆったりとした生活の中で基本的な信頼感を育み︑生き生きと過ごす幼年時代を誰もが保証されることを願います︒ 私たちは︑小学校入学考査のための準備教育を望ましいとは考えていません︒幼児期から知識を詰め込んだり︑他者からの評価に縛られたり︑できる・できないということに捉われすぎることは︑子どもたちの発達にマイナスの作用を及ぼします︒ したがって︑桐朋小学校の入学考査には︑前もって特別な準備は必要ありません︒5︑6歳の多くの子どもたちが︑日常生活や遊びの中で自然に身につけているであろう知識や技術・感性・行動などを問うのです︒評価のシステムと個人面談 私たちの学校には通信簿がありません︒これは子どもを評価しないということではありません︒その子らしさを認め︑励ましていくことが評価だと考えます︒ 一人ひとりの子が自分の良さや課題をわかり︑自ら取り組んでいくことを大切にします︒それにはとても時間がかかりますが︑生涯の学びの姿勢につながります︒テストは︑その子の︑そして私達教師の課題を明らかにし︑共有していくためのものです︒点数を上げるための勉強を繰り返すような﹁テストのための教育﹂をするようなことはしません︒ 子どもの良さは数値で表すものではありません︒年に二回行われる個人面談が︑親と教師が子どもの良さや成長を発見する大切な評価の場です︒推薦のシステム 私達の学校には推薦制度があります︒男子は桐朋中学校︵国立︶へ︑女子は桐朋女子中学校︵仙川︶への推薦を受けることができる制度です︒ 桐朋学園では︑幼児期・児童期・青年期︑それぞれの発達の時期にふさわしい課題を追究した教育をそれぞれ展開しています︒ この推薦制度によって︑受験教育の体制に巻き込まれることなく︑長い期間をかけて自分を見つめ︑他者との関りを豊かに育むことができるのです︒私たちの教育はけして急ぎません︒桐朋幼稚園仙川キャンバス(東京都調布市)国立キャンバス(東京都国立市)富山キャンバス(富山県富山市)▶▶▶▶▶桐朋教育研究所桐朋小学校桐朋女子中学校●女子校 ●男子校桐朋学園小学校桐朋中学校桐朋女子高等学校普通科桐朋高等学校桐朋学園芸術短期大学桐朋女子高等学校音楽科桐朋学園大学音楽学部桐朋学園大学院大学桐朋学園の構成38

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