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ていねいに「1日1文字」、ひらがなを染み込ませる 1年生の初め︑ひらがなの指導を1日1文字というテンポで︑ていねいに行います︒授業の中で︑事物と繋げながら言葉を豊かにし︑言葉を形成している音を表現する文字︑そしてその字形を学んでいきます︒ ある日の授業で︑﹁そ﹂の字を学んだときのこと︒子どもたちは︑﹁そ﹂から始まるものを家からみつけて持ってきて︑みんなにクイズを出します︒ ある子が︑﹁これは緑色の野菜﹂﹁皮をむいて食べます﹂﹁さやに入った豆﹂と︑ヒントを出していきます︒手を挙げた子が﹁そら豆!﹂と元気に答えました︒﹁正解!﹂とみんなに見せたものは︑﹁さやに入ったそら豆﹂︒子どもたちからは︑﹁うわぁ︑大きい!﹂と歓声が上がりました︒言葉とものがつながり、長い物語を味わう さやのままのそら豆は︑子どもには魅力的で︑初めて見る人も︒さやを割って︑豆がどのように入っているか見て︑さやのふかふかな内側を一人ひとり︑さわってみました︒そして︑﹁ふかふかなベッド﹂が描かれている﹃そらまめくんのベッド﹄という絵本を読みました︒ゆでたそら豆を持ってきてくれたので︑お弁当のときに味わってみることもできました︒ このように︑具体的な物と言葉をつなげて認識すること︑子どもが授業中に発信し︑学び合いがあることを大事にしています︒そのうえで︑言葉を書き表す字形や書き順もていねいに教えていきます︒ 文字を学びながら︑言葉あそびの詩を楽しみ︑しだいに長い物語を読み味わうことに発展させます︒文字を学び終えると︑﹁みんなに話したいこと﹂や﹁その日にあったできごと﹂を文章表現する﹁書く﹂活動も大事にしていきます︒国語つながる│言葉とものと文字空中に腕で大きく書き順を6

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