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プロジェクト学習を大切にしています ﹁工業﹂についての5年生のプロジェクト学習︒工業の歴史や工業製品について︑チームで探求的に学び深め︑その成果を発表します︒ このプロジェクト学習では︑発表の方針を定めるだけでなく役割分担や進行の確認等︑様々な場面でチーム内のメンバーとの協働が生まれます︒子どもたちは互いに刺激を受けたり︑時には意見をぶつけ合ったりしながら︑少しずつ他者と共に学ぶ術を身につけていくのです︒また︑それと同時に︑統計資料・地図・文献の読み込みを通じて︑対象に迫るための多様なアプローチを経験します︒ 最終発表の目的は︑単に自分たちの学習内容を伝えることだけではなく︑﹁聞き手の学びを達成すること﹂です︒その工業製品の有用性︑社会への貢献と課題︑生産者の願いや努力について︑聞き手がよく理解して学べるような発表を目指します︒逆に聞き手は︑発表によって理解できたか︑自身が学ぶことができたかという観点で発表を評価します︒ あるチームのテーマは﹁スマートフォン﹂でした︒まず3人のチームメンバーで役割分担をして学習を進め︑その後︑学習内容を持ち寄り︑吟味しながら発表のストーリーを組み立てていきます︒発表では製品の利便性だけでなく︑その課題についても取り上げることとしました︒3人はさらに課題に関する資料を探し集めます︒ 迎えた最終発表では︑通信技術の進歩の歴史と︑製品の構造・技術・機能の解説に続き︑新聞や社会調査をもとに︑若者のスマホ利用に関する社会的な課題について提起しました︒発表終了後︑会場から大きな拍手を受けているチーム3人の表情は︑達成感に溢れ︑とても誇らしげでした︒ 社会そのものを学び︑社会に働きかける力を身につける︒これが桐朋小学校の社会科で育む学びの中核なのです︒社会探究的な学習で深い社会認識を育てる自作の地図を見せ合う教科学ぶって楽しい!7

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