教室訪問 低学年音楽室は木製の小さな椅子が配置され、みんなの顔がぐるりと見渡せます。ひとりひとりが自分の声を大切に、安心して発せるように励まします。歌は楽しい!みんなで歌うとうれしい!と実感できる授業が目標です。 子ども達は豊かな感性を自然や仲間との関りの中で育んでいます。それを歌うことを通じてさらに磨き、皆で共有する。それこそが音楽の醍醐味です。 特別な発声指導をしなくても、子ども達は各々の曲にふさわしい歌声を自ら掴んでいきます。この日のリクエストに上がった曲もバラエティーに富んでいます。「あいうえおほしさま」はそっと柔らかに。「小鳥とぶどう」では楽しく弾む声で。大好きな運動会の曲「光る」は力強く。こうした小さな歌での積み重ねが高学年のより豊かな表現の源になります。 続いてはドラムサークルの活動。ベースのリズムに乗って自分のアイディアを太鼓で表現します。この日は何人もリード役に名乗りでてくれました。クラスのみんながリズムで応えてくれる時の嬉しさは格別です。ジャンプして音を止めると次の人にバトンタッチ。こうしてリズムの輪が続いて行きます。 どのクラスも「さあ、はじめよう」の歌で始まる桐朋小学校の音楽の授業。 ♪歌声合わせれば、みんなの心がひとつになるよ…これを実感できる音楽室 でありたいと願っています。(音楽専科 飯田彩子)
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