校長から。校長 中村 博 平和で民主主義が息づく学級、学校、社会を子どもの自己創出力のすばらしさ 子どもたちは表現をしながら、自己を成長させています。「(前略)私はすごく悔しくて泣きました。でも、学校で友だちや先生に話をきいてもらってスッキリしました。だから、私は学校が大好きです。今度、また嫌なことがあったら、校長先生もきいてください。」「いっぱいやりたいことがあります。その中で、一番やりたいことは、みんな一人一人違うことがいいことだと伝えたいです。たまに仲間外れにされて、一緒に遊べない人とか見ると、それは違うなと思います。だから、それをみんなに伝えたいです。みんなそれを信じてくれるといいのですが。でも、それを達成できるいい年にしたいです!」「校長先生の話を聞いて、「学校に行きたくない時があってもいいんだなー」と安心しました。その時から学校が楽しく感じられるようになりました。今、一番楽しいのは、一輪車です。今年もがんばります!!」 このような年賀状を受け取り、その子その子の成長する姿に学んできました。子どもたちからのれています。地球市民として 人類の直面する課題に、地球温暖化問題や核問題などがあります。たとえば温室効果ガスの排出して学び、立ち上がらなくてはなりません。私たちの価値観、教育が問われています。桐朋小学校では、2020年度より地球市民の時間が始まります。子どもたちが現在と未来を地球市民として、世界の平和や持続可能な未来のために行動できる人に育つ、その土台となる学びの時間です。人との出会いを通じて、多様な文化、言語、生き方に心を開くこと。世界に目を向け、戦争、紛争と平和、SDGsなど現代的課題を考えることなどを大切にします。 私たちの学園は教育理念として、「一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸張するヒューマニズムに立つ人間教育」を基本に据えています。桐朋小学校の教育目標は、自分の人生の主人公、社会の創り手としての根っこを育てることです。理念と目標を大切に、子どもたちとの日々のかかわりにおいて、本当にこれでよいのかと問い続けていきたいと思います。尊重される子ども時代を 日本で子どもの権利条約を批准してから以上たちました。生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利をもっと尊重される学級、学校、社会にしていかなくてはなりません。子どもは自分に関係あることについて聴き取られ、意見が言え、社会の主人公となりゆくために、子ども時代から経験し学びます。一人ひとりが感情や意思を持った人間として尊重され、その子その子の可能性が最大限に伸ばされるように応援し続けたいです。
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