別冊とうほっこ2
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2020年10月、特別な運動会がはじまった。「できること」を子どもたちと探りながら、例年以上に「自分たちでつくりあげた」運動会に。を抱く1つのきっかけにもなる大切な機会だ︒コロナ禍で様々な交流が制限された︒その中でようやく得たこの経験は︑それぞれの学年の意識・自覚が高まるきっかけとなった︒一方︑対抗競技については︑例年通りの競技だと密になってしまうものも多かったため︑り上がりだ︒各競技の説明をする放送係の内容を変えなくてはならない学年もあった︒なかでも6年生は︑一から自分たちで競技の内容をつくっていった︒密にならない競技の情報を集めるところから始め︑6年生の定番だった﹁旗取り﹂に﹁しっぽとり﹂を組み合わせた﹁旗取りしっぽとり﹂という競技を考案︒係が中心となり何度も話し合いを重ね︑競技の内容を決めていった︒決めたルールで実際にやってみると︑また新しい課題が出てくる︒クラスでも何度も話し合いをし︑本番に向けて準備を進めていった︒そして運動会当日︒係の子どもたちは声をかけあいながら忙しそうにグラウンドを駆け回る︒応援交歓では︑応援団の子どもたちが大きな声を出してリードし︑ダンスを踊ったりして大盛子どもたちは︑マイクを消毒しながらハキハキとアナウンスをしている︒対抗競技も順調に進み︑子どもたちは新しい競技を興味深く見ながら応援をしていた︒自分たちの競技や係をやり切った表情はとても爽やかだった︒ ﹁できないこと﹂だらけの2020年︒その中で︑﹁できること﹂を子どもたちと一緒に探りながら実現した運動会は︑競技の工夫や係の仕事など︑例年以上に﹁自分たちで﹂つくりあげることのできた運動会になったのではないかと感じている︒まだ夏の暑さを残6         年度は対抗競技のみとなり︑保護者の参観したく広がって配置された児童席に︑マスクをした子どもたちが並ぶ︒司会を務める6年生の言葉から︑特別な運動会が始まった︒運動会は例年︑各学年の民舞を中心とした表現と︑赤組白組とに分かれて行う対抗競技で構成されるが︑残念ながら2020も叶わなかった︒それでも︑運動会を子どもたちと一緒につくっていくために欠かせない﹁係活動﹂は例年通り行うことができた︒高学年の子どもたちが様々な準備や当日の仕事に取り組んでいく︒係活動は︑運動会を運営する上で重要であることはもちろん︑5︑6年生が一生懸命仕事をしている姿を下級生が見ること︑そして5年生が6年生の姿を間近で見て︑憧れの気持ち10月初旬︒大き

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