で毒ガスを使うのは禁止していたけれど造るのを禁止し ていなかったのが欠点だと思いました︒▼﹁毒ガスは小さ い子供から大人まで無差別に殺傷する﹂ということを聞 いて東京大空襲の無差別攻撃を思い出した︒日本には空 襲や原爆の被害があるが︑毒 ガスを実際に使ったという加 害の面もあるんだ︒ るように、旅行のはるか前から平和学習をはじ めます。例えば「東京大空襲」を体験された方 をお招きしたり、夏休みには「アジア・太平洋戦 争」の体験を持つご家族から聞き取りをしたり、 関連資料館で調べたり。それらをレポートにま とめ、みんなとシェアしました。 毒ガスを製造した時代に建造された発電所跡地 島内にはたくさんのウサギが生息し、子ども達の張りつめた気持ちを癒してくれるが、当時は実験用に用いられた。 当時のウサギは戦後処分され、現在生息するのは、地元の小学校で飼われていたウサギが野生化したものだという 講演をする山内正之さん 親子で聴く「東京大空襲」 体験者の元木キサ子さん、正木安喜子さんに親子でお話を伺いました。 | 保護者の声から▶知っていた と思っていた戦争の怖さ、卑劣さ、無慈 悲さ、当事者の生の声を聞いて、心が震 え、とても衝撃を受けました。▶戦争に よって最も大きな被害を受けるのは、 常に弱い立場の人々。戦争孤児を受け 入れながら、子どもに辛く当たった親 戚に対し、批判的な思いを持ちました が、やはり彼らも戦争の被害者なんだ ねと娘と話しました。▶自分の身に起 きた苦しい日々を知ってほしいという 悲痛な叫びが聞こえました。いずれ戦 争を知る世代が一人もいなくなる日が 来ます。その想いを次の世代にどのよ うにして伝えるのか、自分にできること は何か、深く考えさせられました。 講演をする正木さん(左)と講演後の元木さんに質問をする子どもたち 5 ─ 桐朋の平和教育 ─ 知れば知るほど問いが生まれる。
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