外国語 多様な言葉、文化を 尊重しつつ、 地球環境 自然に触れ、人や ものとの関わりの心地良さを 感じながら、地球を 大切にする根っこを育む 多文化共生 外国の人たちとの 出会いやふれあいを 通して、世界の多様性に 心を開いていく 国際理解 戦争や紛争の絶えない この世界にも目を向け 平和、SDGsなどの 〝ちがい〞こそが 世界の豊かさ 私のあたりまえは︑誰かのあたりまえではない︒たとえば地理︒たとえば宗教︒たとえば歴史・・・︒ それぞれの国・地域やその成り立ちによって文化も慣習も価値観もさまざま︒イスラミックスクールの子どもたちと﹁一緒﹂に遊び︑﹁一緒﹂にお弁当を食べる中で感じた〝ちがい〟は︑資料を読んで得た知識とはまったくの別物です︒なぜ遊びを中断してカーテンを引いた部屋にあつまるの? 食べてはいけないと決まっているものがあるの? お掃除当番がないって︑本当? 地球に生きる子ども同士が出会ったからこそ︑ 感じ合えることがある︒もっと〝ちがい〟を知りたいし︑〝ちがい〟があってもつながり合いたい︒そんな学童期の素朴で率直な出会いは︑子どもたちを刺激し︑さらなる好奇心をかき立てます︒どこか遠い国の 出来事が﹁あの時の友達の故郷﹂として見えてくる︒目の前の﹁この人﹂ ﹁このこと﹂から受け取った〝ちがい〟と〝つながり〟の実感は︑これから先の世界との出会いや︑見方をさらに広げてゆきます︒ わかる!通じた! 楽しいと感じられる 外国語体験を 本校の柱の学習の一つである︽総合︾では︑これまでも実際に触れ合う︑出会うといった経験を通して︑ 多様性を積極的・肯定的に捉える学習姿勢を育ててきました︒また︽社会︾では﹁過去の事実﹂﹁現代の課題﹂と真摯に向き合い︑一人ひとりが社会の作り手となるための学びを深めています︒外国語︵英語︶の学びも︑多様さの中にある共通性や普遍性に気づき︑同じ地球の仲間として共に未来を創るために欠かせないコミュニケーションツールとして捉え︑取り組んでいます︒3年 生後期からは︑専門の外国語教師から週1時間の授業で英語を学びます︒5・6年生では年2回の特設授業で︑英語を母語とする外国人講師とふれあい︑コミュニケーションの楽しさを体験します︒ 「伝えたい」「知りたい」 その気持ちが、 世界を学ぶ原動力に ﹁アーユーボーワン!﹂﹁サラーム!﹂︒ 外国のお客様がいらっしゃるよ︑と伝えた日の自主学習ノートには︑子どもたちが調べたそれぞれの国の挨拶のことばがたくさん踊ります︒ 音楽で歓迎の気持ちを表すことになった6年生は︑好きな曲だけでなく︑日本のことを知ってもらえる歌を選びます︒﹃朧月夜﹄で日本の春の景色を︑﹃芭蕉布﹄で歴史と文化︑平和への願いを︒さらに︑日本語の歌だけでは伝えきれないと︑外国語の時間に練習した英語でのスピーチを披露︒緊張のスピーチは大 桐朋小学校には、〝地球市民の時間〞があります。 外国語の習得や知識のみにとどまらず、子どもたちが「地球に暮らす市民」として、 世界の平和や持続可能な未来のために、広く柔軟性のある視野を持ちながら、 考え行動できる人に育ってほしい。その土台となる学びの時間として、 2020年より取り組んでいるのが、私たちの「地球市民の時間」です。 ひとつのルールとしての 英語を学ぶ 現在の課題を考える 2 35名のイスラミックスクールの子どもたちを招いた交流会。子どもたち自らが、英語で招待状を書くことから始まりました。
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