別冊とうほっこ5
4/8

出会い 知る 学ぶ ふれあう そして 伝えたくなる だから 思いが届く 思いが返ってくる ウクライナの絵本作家ロマナさんとアンドリーさんがやって来た! さまざまな〝地球市民の時間〞 温かい経験を︑ ゆっくり時間をかけて積みかさねることで︑ 国際理解︑ 多文化共生の学習を豊かに拡がりのあるものに︒  絵本﹃戦争が町にやってくる﹄の作者であるお二人が来校︒ウクライナで活動するお二人は︑2014年︑ロシアによるクリミア侵攻を機に︑この本をつくりました︒ 2022年︑今度はウクライナ全土に向けて始まった侵攻︒爆撃︑焼失︑多くの人が亡くなる恐ろしい日々が続いています︒人々が楽しく暮らす美しい町に︑ある日突然︑﹁戦争﹂がやってくる︒ ﹁戦争と平和﹂について︑世界の子どもたちに向けられたこの本は︑ボローニャ・ラガッツィ賞に輝き︑現在︑世界 24 言語に翻訳されています︒  混乱の中でも︑作家活動を続け︑母国から避難している子どもたちへの支援活動など︑希望を持ち︑より良い世界のために闘っているお二人︒ウクライナの今や︑﹁戦時下におけるアート﹂の力など︑生の声を聞けるとても貴重な機会となりました︒ 右がアンドリー・レシヴさん、左がロマナ・ロマニーシンさん。 4 戦争が町にやってくる ロマナ・ロマニーシン、 アンドリー・レシヴ/作 金原瑞人/ 訳 (ブロンズ新社刊) 子どもたちの本の感想から ▼「戦争は前へ進むばかり」 という言葉。今起きている 戦争もきっとそうなんだ。 ▼「戦争には心臓も心もな い」という文にぐっときた。 ▼主人公たちは、勝っても どこか心の中でもやもや しているんだと思う。▼ 戦争はとても黒い物なん だ。▼「いつも通り」という 言葉が心に残った。▼すべ てが消えてしまう。そう考 えた時、心が急に暗くなっ た。▼「戦争は誰一人も見 逃しません」という言葉ど おり、平和を象徴する「花」 と「歌」が消え、「ひび」や「こ げあと」や「傷」が、人々の 心に残る。▼温室にあった 歌う植物の絵が好き。▼ 戦争は自分たちの意思に 関係なく起きてしまうんだ。 ▼決して元通りになるわ けではないけど、最後まで あきらめてはいけないと 思った。▼どうして戦争は おわらないんだろう?▼ 子どもだけだったら、戦争 をするなんてことは考え ないはずだ!

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る