別冊とうほっこ5
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カザフスタンの学校の先生と言葉を超えて 講師は︑桐朋の卒業生︑スリランカの幼稚園の園長先生飯塚淳子さん︒﹁ア︱ユーボーワン!﹂の挨拶からはじまり︑ロテイ※作りを体験︒こねて︑発酵させ︑焼いて︑香りも手ざわりも感じながら食べるという活動を楽しみました︒手で食べるという体験では︑手で食べることも箸やフォークと同様に︑それぞれの国の文化に根ざした人々の知恵なのだということを学びました︒1枚の布から作る民族衣装も体験しました︒  カザフスタンの学校の先生方 20 名を超える大視察団をお迎えしました︒幼稚園児から芸術短期大学生までが一つのキャンパスの本学園にとても興味を持たれたようです︒3年生による歓迎会では︑ カザフスタンの言葉で﹁ようこそ!﹂のポスターや呼びかけ︒ コマやけん玉︑一輪車︑民舞などを次々と披露︑視察団の先生方の目が輝いて︑一気に笑顔が溢れていました︒  6年生の心を込めた歌には︑しっかりと耳を傾けてくださり︑最後は︑みなさんによるカザフスタンの伝統楽器ドンブラの演奏︒民族衣装の帽子は︑遊牧民のテントの形を模しているのだとか︒羊の骨を使った︑日本のお手玉遊びのようなゲームも教わりました︒一つの遊びからだけでも︑その土地ならではの生活︑景色︑気候を想像することができます︒これまで意識する機会が少なかった﹁カザフスタン﹂︒人と人が目を合わせて触れ合うからこそ︑伝わり届くことがあることを実感する貴重な経験となりました︒ ※ロティスリランカのナン 3年生による手づくりの 五感でスリランカと出会う ア~ユ ボーワン!(シンハラ語のこんにちは。相手の幸せと健康を願う言葉) 感じ合う 歓迎ポスター。 5 カ ザフスタン共和国アスタナ市の学校・私立学校の教育関係者 代表団の方々。見学の目的は、「日本の教育制度を知り、カザフ スタンの教育に生かすこと」。 子どもたちの感想から ▼初めてのスリランカの衣 装や言葉。飯塚先生と仲良 くなってから食べたナンは 格別に美味しかった。▼ロ ティ、ココナッツがしゃりし ゃりしていて初めての感覚 だった。▼スリランカの民 族衣装、H先生がとても似 合っていた。女の人の服は、 サリーって言ってフリルが ついているんだよ!▼スリ ランカのことを調べてゾウ の虐待のことを知って、そ ういうことがなくなって欲 しい気持ちになった。▼ス リランカの遊びをやってみ たいし、スリランカ語も書 いてみたい。 出会って、つながる ─ 地球市民。

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