古紙をリサイクルしたジュエリーが、希望を紡ぐ。凄いぞ︑ペーパーミラクルズ!パキスタンの女性支援、 「ペーパーミラクルズ」 2005年のパキスタン大地震︒代表の高垣絵里さんは︑被災した女性たちが︑心身に深い傷を負いながらも︑庇護を受けて暮らすより自分たちの力で生きたい︑という力強い意思に感銘を受けます︒かつてウガンダの村の女性たちから教わった︑紙で作るビーズに着想を得て︑彼女たちにペーパービーズづくりを紹介したことが﹁ペーパーミラクルズ﹂の始まりです︒ 経済的・社会的に弱い立場の女性たちが︑例えば︑車椅子に座ったままでも生計を得る一助になるのです︒ ペーパービーズを作る! ペーパービーズは︑文字通り︑紙でつくるビーズ︒ 新聞紙や包装紙などの要らない紙が材料です︒底辺2センチ高さ 30 センチの二等辺三角形をつくり︑ それをくるくる巻くことでビーズが出来ていきます︒出来上がったアクセサリーは︑自分の宝物にしたり︑家族にプレゼントしたり︑ 家でもペーパービーズ作りに挑戦した子どもたちが沢山いたようです︒ 先生たちが ランウェイを歩く、 パキスタン・ ファンションショー 社会課題への取り組みは︑深刻になりがち︒でもパキスタンの輝きの部分も共有したいと︑高垣さんからファッションショーの提案︒ ペーパービーズをあしらったパキスタンの衣装姿の先生たちが歩くランウェイは︑ 大いに盛り上がりました︒ 「新聞記事」から社会を知り、自分の気持ちや考えを表現する学びの 中で、「ジェンダー平等」や「海洋プラごみ」に興味を持ち始めた子ど もたち。まさにそのことをテーマにアクションを起こされている団体 「ペーパーミラクルズ」をお招きしてワークショップを開催しました。 子どもたちの感想から ━ ▼紙がビーズになることにビックリ。本当 に、ペーパーミラクル!▼映像の中の小さ な子どもや大人たちを見ていたら泣きた くなった。その中でペーパービーズが活躍 していてすごい。▼自分には何ができるの か。これは本当に要らない物なのか。自分 に問いかけていきたい。小さな紙切れで出 来ることが沢山ありました。▼今まで捨 てた紙を使ったら、何個ビーズができるだ ろう。▼高垣さんは、こんな小さなビーズ から、女性たちのための大きな挑戦をし ている。私も世界の誰かの役に立つ人にな りたい。▼パキスタンの挨拶の仕方や、自 己紹介の仕方を教えてもらい、すごく心 に残る授業でした!▼ぼくはまず、工事 現場とかにある簡易トイレをパキスタンに 持って行って助けたい!▼紙がビーズにな り、それで生活できるということが一番印 象に残った。▼先生たちのファッションショー、 みんな似合ってたし、面白かったよ!▼「私 や他の身体障がい者と接する時には、何も できないときめつけないで」というサフィ アさんの言葉が心に残りました。 6 ペーパービーズを付けたパキスタンの煌びやかな衣装で ランウェイを歩く先生たちに拍手喝采の子どもたち。 ペーパービーズ作りを体験。
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