子どもたちが主人公となり、学校を運営する [Ⅱ-178]
先週末、全校集会を行いました。高学年児童会活動の8つの委員会(代表、あそび企画、体育、理科園・自然ひろば、保健、プレイルーム、図書、放送)が、これまでの取り組みを報告しました。
代表委員会は、みんなの意見を大切に聴きとろうと、「ポストマン」の設置と活用を呼びかけました。あそび企画委員会は、低学年と高学年が一緒に遊び、仲良くなろうと、12月の鬼ごっこの企画を紹介しました。放送委員会からは、たのしみなクリスマス企画の紹介でした。図書委員会からは、楽しくリラックスし、快適に本が読める場づくりをしている報告でした。ほかに、体育委員会、理科園・自然ひろば委員会、プレイルーム委員会などから報告がありました。どの報告も、自分たちが主人公となり、学校を運営していることにつながっていました。
保健委員会の報告は、自分たちの生活をよくする取り組みと、社会との結びつきを考えたものでした。一部を紹介します。「保健委員会では、みんなの声の木をもとにし、前年度できなかった課題に取り組んでいます。主に手洗い場の石鹸についてと、手すりのささくれの解決に取り組んでいます。高学年校舎の階段のささくれがひどく、やすりをかけ、塗ることを取り組みます。
6月29日、保健委員会ではペットボトルキャップの運び出しを行いました。その数は、45リットリ袋23個分になりました。この数を焼却処分した場合540㎏の二酸化炭素が排出されます。みなさんのご協力により、空気を少しきれいに保つことができました。
毎週金曜日に、各クラスをまわってキャップ回収を行っています。そのキャップは、『ポピーの家』に送りリサイクルされ、人の役に立っています。キャップを売ったお金が『ポピーの家』で働く人たちのお給料にもなり、貧しい国の人たちのワクチン代になります。」
保健委員会の報告を聴きながら、世界中のみんなで目指す2030年のゴール『SDGs』(将来に向けて、いい状態で続けることができるような成長や発展を目指す、17の目標と169のターゲット。世界中のみんなと未来づくりに参加)とのかかわりという角度からも考えてみたいと思いました。このことについては、別の機会にお伝えします。
桐朋小学校は、「自治」を大切にしています。将来、自分自身が主人公となって社会に参加していくことの、根っこを育むものと考えて取り組んでいます。自治は、行事、活動、授業などあらゆる場面を通じて育くまれます。高学年の児童会活動もその一つです。
子どもたちの願いである「けんかやいじめがなく、上級生が下級生のいいお手本になり、支え合えるステキな学校 2018」にしていきたいです。