理科-教科教育-

実験、観察を重視する。本質に迫る。

金属、金づちで叩く。「熱くなってきた!」


叩くと延びて、熱くなる。金属の不思議を実感。

叩くと延びて、熱くなる。
金属の不思議を実感。

理科では、知識を得るにあたり、具体物をとおして一般化するプロセスを大切にして、実験・観察をできる限り取り入れた授業を進めています。具体物への実際の働きかけから、書物で得られる以上の様々な情報を得ることができるからです。たとえば、金属の物質の特性をとらえる授業では、実際に鉄・アルミニウム・銅などの棒を、金槌と鉄床を使い、叩いて延ばしていきます。すると、子どもたちは、叩いた部分を触って、「熱くなってきた!」と次々に声をあげます。子どもによっては、よりいっそう金属を薄く延ばして広げようと夢中になっていき、厚さ0.5ミリ以下にまでする子も出てくる程です。こうした五感で味わう体験は、先々に物質を分子構造レベルでイメージすることにつながるでしょう。

空気の重さを実感する

『気体と燃焼』の授業では、空のスプレー缶に空気を詰めて重さを量り、次に水中で空気1ℓを抜き取り重さを量ります。子どもたちは、水中で空気をメスシリンダーに入れることに苦戦し、何度もやり直します。段々と慣れ実験が進むにつれて「空気には重さがある」と子どもたちは、確信してきます。予想と異なる結果に驚く子も多く、新たな発見にわくわくしています。そして最終的には、かなり正確な値を子どもたちは求めることができるのです。
『植物のしくみとはたらき』では、1人1台の顕微鏡で、顕微鏡の扱い方、標本(プレパラート)作りなどを学びます。実際の実験・観察により興味を持続させ、ものごとを科学的に追究する態度を身につけることが理科という教科の本質であり、醍醐味だと考えています。

メスシリンダーに空気を集めるのはなかなか難しい。けれども、答えを追求しようと真剣に取り組む。

メスシリンダーに空気を集めるのはなかなか
難しい。けれども、答えを追求しようと真剣
に取り組む。

顕微鏡でしか見られない世界がある。それを知ったとき、子どもたちの目はキラキラと輝く。

顕微鏡でしか見られない世界がある。
それを知ったとき、子どもたちの目は
キラキラと輝く。

カリキュラム図