教育目標

一人ひとりの、幸せな子ども時代のために

桐朋小学校は、子ども一人ひとりが、いま現在を充実させて生きること、その子らしく生きることを大切にする学校です。 

1. 教育目標

私たちは、ここに掲げる2つの目標の実現を目指して、教育をすすめています。

  • 子どもを原点とした教育の実現

  • 社会の主人公となりゆくための根っこを育てること

2. 目標を実現していくために

  • 子どもを原点にし、一人ひとりに寄り添います

    子どもは、一人ひとりがかけがえのない価値を持っています。子ども自身が自分の、そして他者のかけがえのなさを深く信頼できるようになることを大切にしています。
    私たちは、どの子も人として尊び、子どもの姿から常に教育を見直していきます。

  • 社会の主人公となりゆくための根っこを育てること

    桐朋小学校の子どもたちは、学校が好きです。私たちは、幸せな子ども時代のために、子どもが学校生活を楽しいと思えるようにしたいと考えます。そのことが、一人ひとりの子が、社会の主人公となりゆくための根っこを育てることにつながると考えます。そのために、教職員が個性豊かに協働します。

学ぶことは楽しい!

子どもたちが、学ぶことは楽しいと思い、学び続けようとする姿を大切にしています。また、物事を考え、判断し、行動する力を育みます。そのためには、子どもの意欲をかき立て、子どもの疑問を大事にし、子どもが自らの課題を見つめ、選択して学んでいくことを大切にします。

子どもたちが協働で学ぶこと、働くこと、遊ぶことを大切にしています!

違いを大切にしながら、集団で学ぶこと、働くこと、遊ぶことを通して、お互いの良さを共有し合う関係を育て、自分らしさを育みます。

子どもの自治的活動を大事にします

子どもたちにとって、大事なことは自分たちで決めていく、大人の手を借りて実現していく経験は、子どもたちにとって大切です。さまざまな参加活動を通して、学校や社会のつくり手となっていくための根っこを育てます。

学びと同じように遊びを大切にします

子ども時代に、たっぷり遊び、心と身体を耕すことは大切です。遊びを通して、創造力、自立心、連帯、責任感、自主性、選択する力など、さまざまな豊かな力を育てます。

私たちの教育はけっして急ぎません

このことは、単に学習のスピードを遅くするということではありません。子どもの生涯にわたる根っこは何かを考え、子どもの発達課題に応じて、ていねいに必要な時間と手間をかけて教育していきます。

子どもの発達にあわせた教育課程の自主編成教育を行います

子どもの身近にいる私たちが、芸術や科学の成果を大切にしながら、子どもの発達にあわせた教育課程の自主編成教育を行います。

実際に「行うこと」を追求します

学童期において、(1)自然そのものとふれあうこと(2)実際に事物にふれ、操作をすること(3)身体をくぐらせること は、とても大事なことです。学年が進むにつれて、抽象的な概念や法則化などを、実際に「行うこと」を大切にしながら学びます。

学びの過程や意味を大切にします

取り組みの過程で試行錯誤することや、時には失敗することも大切にし、時間がかかっても身体を通してわかる、できることを育みます。とりわけ、総合では学習の意味=身近な生活とつながる、実際の現実世界の課題とつながることを重視しています。

平和を希求し、一人ひとりの子どもが平和のつくり手として社会に参加できるような根っこを育てます

身近な友だちとの葛藤を解決することや、世界や日本の平和について積極的に考え合うことなど、お互いの気持ちや考えを伝え合い、理解し合う機会を大切にします。

子どもが育つ環境をつくりあげます

子どもが子どもらしくいられる最良の時間と空間を大事にします。教室は、授業や活動に応じて変化させ、自分たちの生活しやすい空間へとつくりかえることができます。放課後も、ゆったりしたり、夢中になって取り組める時間、空間を保障しています。

親と教師、親と親は、子どもの教育のために結びあいます

大人の役割として、その子その子の成長を見守り、援助していきます。子ども一人ひとりの「最善の利益」とは何かを考え、それを実現するために共同します。