社会-教科教育-
体験学習で深みのある理解力を養う
紙製の自動車を生産するワークショップ
グループで話し合ううちに、
流れ作業の工夫が生まれる。
作業時間終了の合図が鳴ります。「たった1台しか作れなかった」「どうしてだろう。どうやったら、もっとたくさん作れるのかな」グループの中で、話し合いが始まります。5年生の工業についての授業です。グループで、紙製の自動車を生産するワークショップ。手際が悪いと、決められた時間内に、自動車はほとんど作れません。しかし、検討を重ねながら、作業の改善を図って、自然とグループの中で流れ作業が進んでいきます。「やった、今度は6台できた!」「次はここの作業を分担すれば、もっと速く作れるね」「ここはもっと丁寧に切らないと、製品として失格だよ」グループの仲間同士で、アイデアを出し合って、より良いモノづくりを追求していく。実際の工場で行われているプロセスを、体験しながら学んでいくのです。
調べ、発表し、交流する。お互いの学びが深まり、広がる
もちろん、工業の学習は、それだけでは終わりません。今度は、各自の関心にもとづいて工業製品を調べ上げていきます。調査対象はお菓子・自転車・文房具・テレビ等、さまざま。調べる活動を通して、その工業製品が生み出された背景や開発者の願い、そしてその製品が社会の中でどのように役立っているのかを、子どもたちは学び取ります。さらに調べた内容を発表し、クラスの中で交流することで、お互いの学びがより深まり、広がるのです。
『工業とは、製品を作ることによって、社会に価値を提供することである。』社会科の授業は、子ども自身がこの事実を発見し、実感していく場となっています。
一人ひとりが自分のすむ町の
地図を作ってつなげてみます。
みんなで育てた稲を収穫しました。