2018.12.13

優れた芸術表現を、みんなで鑑賞することを大切に [Ⅱ-179]

 12月10日、芸術鑑賞教室を行いました。NHK「ピタゴラスイッチ」などで有名な〈栗コーダーカルテット〉さんをお招きしました。午前は、園児と保護者のみなさん、1、2年生が聴きました。午後は、3、4、5、6年生でした。演奏を聴くと、自然にからだが動いてしまう子がたくさんいました。感想を読ませてもらうと、心が弾んでいました。

 おじさんよりもでっかいリコーダーをふいてたのがすごかった。ピタゴラスイッチをきけてよかった。(1年生)

 いろいろながっきがでてきてたのしかった。なかでも「びよよよよん」っていうのがたのしかった。パパよりも大きいリコーダーがあってびっくりしました。(1年生)

 みんないきぴったりだったし、すごくきれいなおとだったので、すわったまんまおどっちゃいました。しょうらいぼくもくりコーダーカルテットさんたちみたいにえんそうがしたいです。(2年生)

 テレビやCMで聞いていたけれど、やっぱり生で聞くほうがすごくキレイでいいなあと思って、ママとお兄ちゃんとおばあちゃんとパパにぜったいにじまんしたいと思いました。(2年生)

 まさか。ピタゴラスイッチを弾いている人が来ると聞いたしゅんかん、「え!」とびっくりしました。私も、あれくらいふけるように練習します!! 今、私がひいているのは、ソプラノコーダーです。このソプラノで、こんなひけるとは思いませんでした。音色は、アルトリコーダーとテナーリコーダーが「ポー」っという低い音でかっこよくて、一番大きいリコーダーは、「ホー」っという音でした。リコーダーが大きくなるほど、指の大きい人じゃなきゃできないと思いました。(3年生)

 チームワークが良さそうだったし、曲も指づかいもはやくてリズムも楽しいリズムで(すごい!)と思った。しかも、いろんな楽器もあっておもしろい楽器もあって、それで雰囲気も出てアメリカの映画「ジョーズ」の曲もおもしろかったし、私の見ているテレビのほとんどの曲をしてて、テレビの曲より生できくと、全然ちがくてすばらしかった。私もあんなふうに楽器をやりたい。だってカルテットの人たちみたいに楽しみたい。(3年生)

 一番楽しかったのは、パフを合奏したことです。低い音と高い音がみごとに合わさって、部屋全体に素敵な音が響き渡りました。ぼくは練習で失敗することもあったパフを、本番ではノーミスで吹けたことが一番良かったことです。ぼくが一番驚いたことは、栗コーダーカルテットさんがピタゴラスイッチやスターウォーズの曲など、有名な曲を作って奏でていることです。いつも聞いている曲が、生で聞けるとは思っていなかったので、とてもうれしかったです。あと、とても小さくて面白い音が出る楽器や、とても大きいリコーダーをどのように吹くのかが知りたくて、演奏がはじまると「あ、こんなふうに吹くんだ~。とっても面白いな~。」と思いました。(4年生)

 一番楽しかったのは、パフでした。一回目の栗コーダーカルテットの人たちがふいたパフはリコーダーのみのパフとも違って、いろいろな楽器によって音色も変わるんだな~と思いました。それで自分たちがふいたパフは、栗コーダーカルテットの人が伴奏してくれて楽しかったです。(4年生)

 いろんな種類のリコーダー、音も全然違いました。合唱では、知っているばかりでしたし、音色がとてもきれいでした。私は、「いいな。こんなにきれいな音、私も出せたらいいな。」と思いながら感動しました。また会ったら、どうやったら、いい音が出るか聞きたいです。(4年生)

 いろいろなリコーダーがあってすごいと思いました。すごく小さいものから、私の身長より大きいものもあって、びっくりしました。他にも「サックス」や「ウクレレ」、「ギター」に「口琴」などもあり、やはり「カルテット(四重奏)なのだと思いました。ピタゴラスイッチでやっている曲から、「スターウォーズ」、「鉄腕アトム」など、幅広い種類の曲がありました。リコーダーだけの曲だと特に、「カルテット」ならではの合わさった音がきれいで、もっと聞いていたいと思いました。

 最後には、「パフ」を栗コーダーカルテットさんと一緒に吹きました。3年は「歌」、4年は「メロディ」、5年は「ソプラノリコーダーのパート」、6年は「アルトリコーダーのパート」をやって、栗コーダーカルテットさんは、主に始めと終わりをやっていました。曲を聞いてもふいても楽しかったです。(4年生)

 ぼくは、今までリコーダーのことを音域もそこまで広くないから、そこまで好きじゃなかったけれど、いろいろな曲を聞いて、リコーダーでもいろいろないい曲をひけるんだ、すごいなと思いました。一番気に入った曲は、ピタゴラスイッチです。(5年生)

 自分が5年生の時までやっていたソプラノリコーダーであんなに細かいステップを吹けるのがすごいなと思いました。4人ともそれぞれリズム感があるはずなのに、4人ともリズムが一緒で音がすごくきれいでした。音を合わせるのがとても上手でびっくりしました。パフを吹いてくれた時、アルトリコーダーがソプラノリコーダーと息を合わせながら吹くという役割を見事にしていて、自分もあそこまで上手に役割をはたして吹いてみたいという気持ちが高くなりました。(6年生)

 

 桐朋小学校では、体育館やプレイルームという日常の生活の場で、生で演じられた優れた芸術表現を、みんなで鑑賞し、語り合うことを大切にしています。

 子どもたち、先生たちみんなで、優れた舞台芸術を鑑賞し、感動を共有したい、子どもたち、先生たちが感性を豊かにし、表現することの楽しさや意欲を大切にしたい、幅広い芸術文化にふれ、情操を高めたいと願っています。

 

 2019年は、日本が「子どもの権利条約」を批准してから25年目の年。条約にある「子どもの最善の利益」、「生命・生存・発達の権利」、「意見表明権」などを大切にする年にしていきたいです。子どもたちの感想、意見を紹介するのは、一人ひとりの意見や行動を大切にし、子どもを意見表明の主体として考えているからです。

 子どもたち、保護者のみなさん、2学期もたいへんお世話になり、ありがとうございました。

 このコラムを読んでくださった方、ありがとうございました。

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