桐朋小だより

2021.10.18

1年生5年生

荒馬〜パートナーさんが泣いちゃうくらい〜

民舞発表会。

対抗競技を延期したり、係活動が少なかったり、

いつもと違うこともありました。

 

でも、マイナスな”違い”だけではなく、今年だけの特別なことも。

例年1年生の荒馬の着付けは、保護者の方が手伝ってくださっています。

しかし今年1年生は、子どもたちだけの時間。

自分の体と同じくらいの大きさの荒馬を、一人で着ることは難しい。

そこで、パートナーの5年生全員が、着付けを手伝ってくれました。

 

前日から、着付けを手伝う5年生は だいぶ緊張気味。

”プレッシャーなんだけど〜”と言いながらも、

説明を聞く表情・着付けの練習も真剣そのもの。

 

一方1年生はというと、パートナーさんのお手伝いに大興奮。

緊張しているのも知らずに、”早く会いたい!”のコールが。

 

当日、緊張も見せずに1年生と出会い、

額の豆絞と、胸の紐をしっかりと結び

”がんばれ!”と声をかけ、送り出してくれた5年生。

 

離れたくなくて、泣き出す子もいたり、

”じぶんで できるよ!”と、言って5年生に見守ってもらうペアも。

いろんな形があって、一つ一つにストーリーがありました。

 

5年生の力をたっぷりもらって、いざ本番!

前日に、

”せかいで いちばんの あらうまをおどりたい。”

”パートナーさんが ないちゃうくらいの あらうまを おどりたい。”

と言っていた子たちも はりきり顔。

 

グラウンド全体に、”ラッセーラー、ラッセーラー”が響き渡り、

その声は1年生だけではなく、いろんな学年が 自分たちもこれまで踊ってきたこの荒馬の民舞を懐かしみながら、共にかけごえをかけてくれました。

 

後日、お家の方がアイロンがけをしてくださった荒馬の袴の中には

「来年の、1年生につなぎます。」のメッセージが。

代々引き継がれる道具と歴史、そして想い。今年もしっかりと、自分たちの色で引き継ぐことができました。

 

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