「プレーデー」運動を楽しむ [Ⅱ‐317]
お天気に恵まれ、3年ぶりにみんなが集う「プレーデー」を行うことができました。この2年間は、学年ごとの入れ替え制での親子プレーデーでした。
春は、子どもたちだけのプレーデー。今回、子どもたちにとって、大人の人といっしょにできたことは何よりもうれしかったと思います。
園では毎日、身体を動かすことをたのんでいます。プレーデーでは、みんなで集うことの楽しさ、身体を動かす気持ちよさ、競うことの面白さなど、たのしい時間を過ごしてほしいと取り組みました。保護者のみなさん、温かい声援、準備や片付けなどいろいろとありがとうごさいました。
●プレーデー活動で
<ゆり組>の「プレーデー子どもかかり」は初めての試み。自分でやりたいところに立候補し、人数を多すぎたり足りないところは各自で判断し、調整し、決定しました。普段から当日まで、大活躍。
※ゆりは年長、ばらは年中、たんぽぽは年少
<ゆり組>のリレー。「自分と同じ速さかなと思う人を探してみよう」と伝えると、子どもたちは相手を探し、2人組になりました。自分たちでいい具合に「同じくらいの速さだね」と探しました。よーく友だちを見ている。子どもたちすごい!! 「私たち、たんぽぽ組の途中から仲良くなったけど、その頃から、走るのもおんなじ位だよね!」と微笑みあう姿もありました。
<ばら組>では、紅白を一人ひとりが「自分がなりたい色」を選んで決めました。その結果、同数にならないため、競技を行うと「やっていない」「相手がいない」「〇ばっかり勝ってずるい」などの声があがり困りました。そして「どうすれば気持ちよくできるのか」考え合いました。
このように「違い」「できた、できなかった」が生じるなかで、他者に思いを向けてみたり、全体のことも自分ごととして視野、意識をひろげる機会になります。子どもたちは、自他の違いに気づき、どうしたらみんなで気持ちよくできるかを考え合いました。
<たんぽぽ>桃太郎の紙芝居を読んだ後に、桃太郎ごっこが盛りあがりました。桃太郎や好きな動物になりきって、紙できびだんごを作って力を蓄え、鬼退治に出かけました。そこに、たんぽぽ時代に桃太郎ごっこの経験のあるゆり組の人が鬼になってくれてたのしさがひろがりました。
「しっぽとり」のしっぽの先にきびだんごをつけ、鬼がきびだんごを奪ってしまい、それを桃太郎、動物になった子どもが取り返しにいく。今回のプレーデーにつながります。
●当日のプログラム
開会式<全員>-ゆり組のみんなが入場。ばら組、たんぽぽ組の入場場所の前に、ゆり組の人が赤白の旗を持ち立ちました。
つなひき<ゆり組>-力いっぱい、力を合わせてひっぱりました。
よーいどん<たんぽぽ組>-気持ちよく走ることを大切に。ゴール後、ゆり組の人たちが待っていました。
ゆうびんやさん<ばら組>-一人ひとりが手作りした素敵な手紙を持ってスタート。コーンをジグザグ進み、ポストへ手紙を投函。ポストにはゆり組の人が応援しながら待っていました。
おにたいじ<たんぽぽ組>-桃太郎ごっこから生まれました。鬼退治に行くために作ったきびだんごを鬼が奪ってしまいました。子どもたちは、桃太郎、サル、キジ、イヌなど好きな動物になってきびだんごを取り返します。
はながれぼし<ばら組>-赤組は太陽、白組は月の容れ物に、ふさふさを付けた流れ星の球を投げ入れます。たくさん入れました。投げる力も伸びています。
リレー<ゆり組>-赤も白も、がんばるぞーとかけ声をかけました。腕をふる、足を蹴る、バトンの受け渡しは声を掛け合う。全力で走ります。一人ひとりがたいへん力強く、また速くなりました。約2年間半の成長を感じました。
つなひき<ばら組のおとな>、つなひき<たんぽぽ組のおとな>、ひなひき<ゆり組のおとな>それぞれの対戦- 大人同士のつなひきはたいへん迫力があります。「おとな対おとな」の綱引きに驚く子どもたち。これまで見たことがありませんでした。綱の太さに驚いていた子もいました。子どもたちはいっぱい応援しました。
ふたりでおっとっと<ばら組の子とおとな>-子どもと大人でいっしょに楽しみます。1枚の紙を子とおとなで持ち、ボールを乗せて落とさないようにぐんぐん進みました。
ぴょんぴょん跳んで橋渡り<たんぽぽ組の子とおとな>-子どもと大人でいっしょに楽しみます。輪っかを両足跳び→手を繋いで子どもは一本橋渡り→コーンでUターン。楽しみました。
カラフルズボンリレー<ゆり組の子とおとな>-子どもと大人でいっしょに楽しみます。「お姉ちゃんも手伝ってくれた」「模様は付け終わった。あとは、ゴムを入れるだけになったよ」など作る工程を楽しんでくれたようです。カラフルズボンに親子で入り、走りました。
閉会式<全員>
最後に、ゆり組の子どもたちの姿から。たんぽぽ組の時には、かけっこや競争や勝負ごとに積極的に参加する子がいる一方で、「みんなが見ているから、走るのは嫌」「負けちゃうかも」「みんなと同じことはやりたくない。私、見てる」…など、集団運動遊びへの参加には抵抗感があったり、消極的な姿を示す子もいました。年長の秋の活動においては、活動に参加し、個々の成長、クラスとしての成長を感じました。