入学式でお伝えしたかったこと [Ⅱー339]
一人ひとりに校章を渡し、「おめでとう」を伝え、握手をさせてもらいました。全員に校章を渡した後、校章の由来や桐朋の名前に込められた願いなどを(以下のことを頭に描きながら)話しました。
校章は、「桐」が描かれています。桐は、本学園が1947年に「桐朋学園」として第二の出発をする際、指導と協力を受けた東京文理科大学、東京高等師範学校の校章に由来しています。一人ひとりを大切にする教育をしていくという願いを込めています。「朋」は、仲間という意味です。
桐朋小学校は、一人ひとりを大切にする学校にしたいと願い、その人その人が「やりたい」を大切にして、お互いの持ち味を大事にしながらみんなで育ち合っていこうという学校です。(※1)
2年生、5年生、いろいろとありがとう! 写真はすべて入学式関連
保護者の皆さんに(次のことを頭に描きながら)お話しました。子どもたち、教職員は、今日をたのしみにしてきました。(朝、1年生の教室では、5年生が一生懸命に1年生に関わっていました。頼られることで、5年生は成長すると思います。)お子さんのご入学、おめでとうございます。
桐朋小学校は、《子ども一人ひとりを原点にした教育の実現》、《自分自身の人生の主人公となる、社会のつくり手となる根っこを育てる》ことを教育目標にしています。
その教育目標を実現するための11の柱(※2)から2つお話します。
1つ目が、学ぶってたのしい!です。今日の5年生パートナ―との出会い、友だちや先生との出会い、この入学式での2年生の表現(1年生に出会い、1年生に表現をすることで、2年生は成長すると思います。1年生は、2年生、5年生の成長する機会をつくってくれています。)などで、桐朋小学校で過ごすって楽しそうって思えたら嬉しいです。
11番目が、親と教員、親同士のつながりの大切さをあげています。保護者の皆さんとは、子どもの最善の利益とは何かをよく考えて、協働していきたいです。つながりという点では、本来、子どもたちはいろいろな人に見守られ、助けられ、安心して育っていきます。子育ては社会的な営みです。ところが、コロナでつながりをつくるのが難しくなりました。改めて、子どもたちが安心して育つために協働を。親と教員、親同士は、わからない、うまくいかないことも含め、お互いを大切に、つながっていきたいです。
保護者の皆様にとっても、節目となる日です。おめでとうございます。
(※1)学園の教育理念は、1947年教育基本法の精神「一人ひとりの人格を尊重し、自主性を養い、個性を伸長するというヒューマニズムに立つ『人間教育』」です。
(※2)1.学ぶことは楽しい! 2.子どもたちが共同で学ぶこと、働くこと、遊ぶことを大切にしています 3.子どもの自治的活動を大事にします 4.学びと同じように遊びを大切にします 5.私たちの教育はけっして急ぎません 6.子どもの発達にあわせた教育課程の自主編成教育を行います 7.実際に「行うこと」を追求します 8.遊びの過程や意味を大切にします 9.平和を希求し、一人ひとりの子どもが平和のつくり手として社会に参加できるような根っこを育てます 10.子どもが育つ環境をつくりあげます 11.親と教師、親と親は、子どもの教育のために結びあいます