「『その気』になって選んで変わる」 [Ⅱー346]
職員室の「学級通信」コーナーには、1~6年生14学級の通信が置いてあります。読むと、子どもたち、先生たちの気持ちや考えを知り、たのしくなったり、考えさせられます。
今回は、3年生の通信から「たのしかったドッチボール」「いけぽちゃしないでよかった」を紹介します。3年生は、小学校で初めてのクラス替えがあり、24名から36名へ変わりました。どんな気持ちでどのように過ごしているのか見守り、安心感や信頼感をもてるようにしたい(応答されることによる安心感や信頼感。エリクソン第1期*)と思います。
たのしかったドッチボール 3年生
ぼくはドッチボールがきらいでした。だけどきょう体いくでやってはじめて「ドッチボールっておもしろいんだなー」と思いました。きのうのドッチボールはまえやったドッチボールよりも、どんまいなどのこえかけがふえている気がしました。こんどやるときは、自分もこえかけができるようにどりょくします。それと、こんどやるときこそがんばってあい手がなげるボールをキャッチしてみることにします。
いけぽちゃしないでよかった 3年生
今日しぜんひろばのいけで、SちゃんとМちゃんとNちゃんが、(石とび)のお手本をみせてくれた。
ぼくは、びびったけど、おうえんをしてくれた。
そしてできた。
がんばって4回・5回くらいできた。
いけぽちゃしないでよかった。
4月、新たな環境で、新しい自分をつくろうとはりきっています。「はじめて「ドッチボールっておもしろいんだなー」と思いました」「びびったけど、おうえんをしてくれた。/そしてできた。」など、驚きや発見の中で、文化や友だちへの理解を深めています。考えてぴったり合うことばを探し、表現をしながら自分を成長させています。そのことを私たちは励ましていきたい。
子どもたちから、人はいつでもどこでも「選んで自らを創り出していく一瞬」がある、人は「『その気』になって選んで変わる」ことなど大切なことを教えられます。また、遊びや学びが、人や事物そのものに触れて学ぶ、人と人を結びつけていることも。
子どもたちにいまを大切に過ごしてほしい。子どもたちといまを大切に過ごしていきたい。
*エリク・H・エリクソンの思想。第1期「基本的信頼」の感覚が開花するような教育を。