創立70周年記念「桐朋っ子かるた2」作成 [Ⅱ‐445]
20日、初等部創立70周年の記念集会で、「桐朋っ子かるた2」を紹介しました。
このかるたは、子どもたちが「遊びや生活の場面を生き生きと切り取った読み札と下絵」をかいて、「絵札の色塗りは先生たちが担当」して、みんなで作りました。読んでたのしい! とってうれしい!素敵なかるたです。いくつかを紹介します。

子どもたち、保護者の皆さん、このかるたを手にした人たちがいっぱい遊んで、桐朋幼・小、学園のことを知ってもらえたら嬉しいです。

う
うんどうかい まけても かっても がんばった!(読み札)
勝ち負けにこだわり過ぎたり、勝てそうもないと思うと初めからチャレンジしなかったりする子どもの姿を見かけます。
全力で取り組んだから、負けて悔しい。力を合わせて戦ったから、負けても楽しい。相手がいるからこそ、勝っても負けても夢中になれる。緊張や葛藤や悔しさなども含めて、そんな経験を大切にしたいです。(様子や願い、伝えたいことなど)

か
かえりみち 駅まで徒歩で 一時間!?
小学校の玄関を出てから仙川駅まで、だいたい十五分くらいです。ところが…
中高生が部活で投げるハンドボールに見惚れ、ツツジの花の蜜を味見して、大学生の劇の練習や楽器の音色に足を止め…、なかなか正門までたどりつきません!
そんな子どもたちの姿が、仙川キャンパスの豊かさと道草のおもしろさを思い出させてくれます。

き
きがあると のぼりたくなる 桐朋っ子
「おーい!」声のする方を見上げると、高い木の上に何人もの子どもの姿。しぜんひろばのイロハモミジの木は、昔から「木のぼりの木」と呼ばれています。
「木のぼりにちょうどいい木がもっとほしい!」という子どもたちの願いから、新たに植えられたのが、枝ぶりの良いイチョウの木です。未来の桐朋っ子たちの「木のぼりの木」になるように、みんなで大切に育てています。
け
けんかして みんなで きめた 新ルール
遊び場のルールは大人が決めるのではなく、子どもたちが自分たちで考え、自分たちで守ります。
でも、「あそびのきまり」があっても、遊び場にケンカやぶつかり合いはつきもの。その場のメンバーで約束事をしたり、「あそびのきまり」の見直しを対案したり、「利用者会議」で、体育館やグラウンドの問題点を解決したり、みんなが豊かに、公平に、安全に遊べるように、いろんな方法を話し合います。

す
すばなしは 想像ひろがる じぶんの世界
図書の時間や放課後のおはなし会では、すばなし(ストーリーテリング)を聴きます。
在校生・卒業生の保護者ボランティア「すばなし桐」の皆さんが、子どもたちにおはなしを語ってくれます。
言葉だけで物語を伝える昔ながらの素朴な語りは、子どもたちの想像力にはたらきかけ、おもしろくて、不思議で、心がワクワクするような世界に連れて行ってくれます。

そ
そだてると にがてな カイコも すきになる
カイコから子どもたちはたくさんのことを学びます。
国語の説明文を読み、理科で生態を学び、社会で養蚕について知り、総合の時間にカイコの命と糸を作ることについて考え合います。繭から紡いだ糸は、美しい作品になり、美術展の飾りつけに使ったりします。
卵から一人一頭ずつ育てるうちに、最初は「イモムシ、にがて~」と顔を背けていた人も、小さな命に向き合い、愛情が生まれてきます。
ち
ちきゅう市民 みんなで 言ったよ いろんな国の こんにちは
世界にはいろいろな国があり、文化があり、人がいます。多様な考え方、生き方があります。
その違いを尊重し、地球に生きる一人の人間同士として、ともに平和で豊かな地球をつくっていこうと考え、行動する人を地球市民といいます。
「地球市民の時間」は、誰もが幸せに生きられる未来を創っていくための出会いと対話の時間です。

わ
わぁ すごい! 桐朋っ子かるた 2号めだ
二〇一五年、創立六十年の記念品として、「桐朋っ子かるた」が誕生しました。
桐朋っ子の遊びや生活の場面を生き生きと切り取った読み札と下絵は子どもたちが、絵札の色塗りは先生たちが担当して、みんなで作ったかるたです。
以来十年間、桐朋っ子たちに親しまれてきましたが、二〇二五年、創立七十周年にあたり、「桐朋っ子かるた2」誕生の運びとなりました!
いっぱい遊んで、桐朋のことを知ってもらえたら嬉しいです。
