2026.5.9

卒業生の声に励まされて [Ⅱ‐461]

 3月に卒業した人たちがメッセ―ジ(以下、太字で紹介)を残してくれました。その表現に励まされ、少しでもよい学校にしていきたいと思います。

 園、学校の主人公は、一人ひとりの子どもです。その子自身の願いによって、外の世界(人やもの)と自分自身にはたらきかけ、いろいろなことを取り込みながら新しい自分を創造していきます。教員は、子ども自身の心の動きや考えを尊重し、その子自身の立ち上がり歩み出すことを大切にしたいと思います。この発達のちからがたくましく、豊かになるような生活、学びをつくり出したいと思います。一人ひとりを認め、励まし、支えていきたいと思います。

1年生の時、パートナーの5年生から電話がかかってきて、好きなものをいろいろ聞かれた。とてもドキドキしたけれど、パートナーさんが優しく話をしてくれて、とても安心した。初めてパートナーと会った時に、私の好きなキャラクターが描かれているパートナーさんがつくってくれたお手紙ファイルをもらってとても嬉しかった!! パートナーさんがつくってくれたお手紙ファイルは私の宝物です。

  パートナーさんから、お手紙ファイルをいただいて

ぼくが6年間で変わったことは、人前で話したり歌ったりすることが出来るようになったことです。1年生の頃とかは、全然人前で話せませんでした。でも、桐朋に入って時間がたっていくにつれて、ぼくは人前で話せるようになりました。桐朋は、みんなの前で話す機会がたくさんあり、恥ずかしくても友だちや先生が後押ししてくれて、ぼくも話せるようになったし、歌うことも出来るようになりました。

ぼくが小学校に入った時は、みんなが知らない人ですごく緊張していたけれど、小学校に行くにつれて仲良くなっていって、いろんな場所で遊ぶようになりました。とにかく桐朋は遊ぶ場所が多くて、毎日がすごく楽しいです。いつも昼ご飯の時間になると、今回は何かなとどきどきしながら弁当をあけていました。ぼくはお昼の時間も好きです。ぼくは家から学校まで遠いけれど、すごく学校が楽しいので、朝学校に行くときは、いつもわくわくしながら行っています。なので、小学校生活を楽しんでほしいです。

ぼくが入学した時は、緊張していて、クラスの子たちと上手にしゃべれませんでした。ですが、少しずつ、その生活に慣れて活動的になっていきました。1年生の頃から楽しみだったのは、休み時間に遊ぶコマです。いろいろな技を覚えました。勉強面では、算数が得意でした。「おいしい算数」もあったからかもしれません。小学校生活は楽しく、いっぱい遊ぶことが出来ました。

桐朋小学校は、とにかく自由な学校です。グラウンドも広くて、テラスもあって、しぜんひろばもあって、理科園もあります。ぼくは実際に、1、2年生の頃に、理科園前にツリーハウスを作りました。先生もやりたい! と言えば本気で協力してくれて、ツリーハウスも最後まであきらめずにやりきることができました。パートナーは、いろいろなことを教えてくれました。ツリーハウスなど作れる自由な学校ですが、悪いことをしたらしっかりと怒られます。ぼくは多分、桐朋の校長先生以外には怒られたことがあります。ぼくが一番緊張したのは、パートナーさんのお母さんに電話したことです!

 パートナーさんとの触れ合い

私は、中休みではほとんど図書室で遊びました。理由はソファがあって、落ち着くからです。4年生に行った八ヶ岳が衝撃です。理由は、ドライヤーがないことと、虫が想像より多かったことです。でも、キャンプファイヤーなど楽しいこともありました。放課後は、残った方がいいです。友だちといっぱい遊べて、もっと仲良くなれるからです。暖飯機は、私にとって革命的でした。冷めているお弁当も温かく食べられるからです。

私はこの6年間で、個性をたくさん伸ばしてもらったと思います。小さい頃からお転婆だった私は、ここの幼稚園に入る前、他の子たちは部屋で遊んでいるのに、勝手に外に出て木登りをし出したりしていました。けれど、ここでは好きなところで遊んで良くて、入園した時、感動しました。そして6年生になってからは、学校全体を考えて役割を担い、自分を活かせることを見つけたり、すごく素敵な6年間でした!

私たちは、コロナが流行っていた時に入学したため、入学式や運動会などの行事が、今と全然違いました。ですが、桐朋小学校は、コロナ禍でもできるだけ運動会を工夫したり、入学式を6月に移したりするなど、子どもたちの意見を尊重する、できるだけ学びを優先してくれました。他にも、いいところはあります。とっても自由で、失敗から学ぶということを大事にしてくれます。

 その子その子が、多様な生活世界や内面を、自由に表現することを大切にしたいと考えています。書かれた生活、事実、内面を読み、心をかよわせて、人への信頼とつながりを創り、子どもも教員も人間的に育っていく学校にしていきたいと思います。

 今回、卒業生が伝えてくれたメッセージを読んで、改めて、子どもたちの声を大切にする日々を過ごしたい、学級や学校にしたいと考えました。また、「この人はこんなふうに過ごしていたんだ」「ここで心を動かしていたんだ」などの発見がありました。

 卒業生に教えられたことがたくさんありましたが、表現者であるその人にとっても、自分に向き合い、自分の大切にしていることに気がつき、前に向かってすすんでいると捉えれば、その人自身の表現活動を通して成長されていると考えました。

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