子ども時代をゆっくりと味わい、いまを生きる幸せを [Ⅱ‐473]
9月、ゆりぐみ(年長)合宿を行いました。(幼写真は、合宿の様子)
<ごはんを つくろう> <おやつを たべよう> <よるまで あそぼう>
<たっぷり、のんびり、あそぼう>
<こどもたちと せんせいたちで、ようちえんに とまっちゃおう>
―ゆりぐみだけの とくべつなひ。たのしいことが いっぱい―

入園以来、園での遊び、生活、題材を軸にした活動を経験しながら、育ち合ってきた子どもたち。『おしごと』も、仕事内容を理解して意欲的に取り組んでいます。お弁当の場面では、食べるまでにどんな行動をすればよいか、自分で判断して行動しています。自ら考えて行動し、一人ひとり自信がついてきました。
何より、仲間と共に遊び、生活する、活動することが楽しくて仕方がないといった子が多く、仲間関係の育ちがみられます。
年長組の9月、遊びや生活の盛り上がりの一つの集大成として、また、生活自立の確認の機会として、『ゆり組合宿』を行います。「自分たちの生活を、自分たちの手でつくり出しているという実感を豊かにする」ー2026年度ゆり組2学期の保育のねらいの一つです。
このことを2日間の生活の中でより経験できるように、お客様ではなく、子ども主体の活動をねらいとしました。準備でいろいろと話し合い、必要なものを出し合って、分担して買い物をしました。そして2日間、共に過ごし、自分たちの生活(食事、睡眠、生活の場を整える)を自分たちの手でつくりあげました。

子どもたちと、「うたを うたおう」「ごはんの カレー やさいきりを やろう」「いつもの あそび、たくさん あそぼう! おたのしみも」「おやつを つくろう」「おやつ、ごはんの よういを する」「みんなで いただくと おいしい!」「プールで あそぼう(室内プールでたのしみました!)」「みんなで ふとんを はこんで しこう」「よるの おたのしみ!」「みんなで いっしょに ねる」「あさの うんどうと あそびを やろう」「おむすを つくろう」「おみそしるを つくろう」「おしごとも やろう」などたくさんの活動をしました。
仲間と過ごし、笑いあったり、励ましあうことがたくさんありました。

合宿に向けて保護者へのお便りで、「夜尿のこと」をお伝えしました。この内容にも、私たちの子ども観、教育観があります。「排尿は、人間の生理現象で、色々なことがあります。万が一、布団やパンツが濡れてしまっても、『まあ、そんなこともあるさ』と大らかに仲間と笑い合ったり、励まし合えるような関係づくりを目指したいのです。もちろん、ご本人のプライドが傷つかぬよう、慎重にします。しかし、本人には失敗と思わずにいられるような心持ちを、そして仲間たちには、そっと手を差し伸べたり、触れてほしくないだろうなと悟れるような雰囲気をつくることも目標にしたいと思っています。一人ひとり、身体や発達には個人差や特徴があるのですから。こういう雰囲気の中で、本人が自尊感情を持って、安眠できることが、実はオムツとのさよならの近道のようにも感じる今日この頃です」。
7月、小学校では、4年生八ヶ岳合宿、5年生八ヶ岳合宿を行いました。(写真は、4年生合宿の様子)
今回は、4年生を取り上げます。4年生は、「八ヶ岳合宿ならでは」の「協力」と「発見」をテーマに活動しました。
はじめの宿泊行事をみんなでつくっていく過程では、お互いの知らなかった面や新しい発見があります。子どもたちも大人も「発見」や「出あい直し」をしながら、みんながハッピィになるのはどうしたらいいかを考え合う「はじめての合宿ならでは」の経験を大事にしました。
お互いの良いところや得意なところはもちろんですが、葛藤やぶつかり合い、不安や苦手など、それぞれの抱える困難さも見えてくるでしょう。それもまた大事な「発見」として聴きあい、「共感」「協力」して乗り越えていけることを願いました。
また、日常と違った八ヶ岳のフィールドで活動するからには、自然の中での「発見」を積極的にしてほしい。「知る」ことで世界は広がります。お互いの「発見」をシェアしたり、森あそびに出あったしながら、「八ヶ岳のフィールドならでは」の経験をいっぱい積みました。

合宿を経験した子どもたちの声から。
〇はじめての合宿。すごく楽しみ。でもドキドキでもあった。一人でお風呂に入ることや、ご飯を食べたり、寝たり、でも友だちが助けてくれた。/食事準備。ちょっと水をこぼしちゃったり、ご飯とか落としそうになつたけれど、二人で協力してこぼしちゃった水をふいて、ご飯を一人で一つ盛ったりして、なんとか乗り切れた。
〇発見できたものは、自然の虫や理科で習った葉っぱ、実などがとても見られました。ほかには、みんなでカエル、トンボ、カナヘビを見ることができました。とてもすごかったです! きれいで、とても冷たい川です。とってもキレイでした。
〇川あそびで、家の近くの川と、山の川の温度が全然違うことを発見でした。それでびっくりしした。同じ川でも、上の方と下の方で冷たさが違ったので驚いた。
〇水の冷たさの違いに驚いた。今、社会で「水の学習」をしているから、ちょうどいい。山梨と東京の野菜の新鮮さの違い、やばい!! 食堂の味噌汁もおいしかった。東京の水道は、飲もうと思えば飲めるど、山梨のアルプス水脈の近くの水道は、むしろ「飲みたい!!」が勝つ!
〇火起こしで、もう火が消えちゃいそうって時に、友だちが葉っぱを持ってきてくれました。それは杉の葉っぱです。その束を入れた時、火がメラメラ燃えはじめました。いきなりメラメラ燃え出したのでびっくりしました。杉の葉っぱって燃えるんだな~って思いました。
〇朝散歩の時、よーく下を見てみたら、色いろんな形の葉っぱや知らない虫がいっぱいいた。先生がほたるのような虫を見つけた。すごく真っ黒で、黒以外の色がなかった。最初は、ちょっと気持ち悪いなって思っていたけど、ずっと見ていると結構かわいくなってきた。また見られたらいいな~。
〇夜散歩で、鹿の鳴き声とかは聞こえなかったけど、先生に、いきなりこのライターの火、片目を隠してみてと言われてやってみた。そしたら、右が暗くなって、左が明るくなって、すごい動物の世界に入ったみたいで、すごかった。夜散歩で動物を見ることができなかったけど、朝散歩では、伝説のリスを発見!
〇キャンプファイヤーでがんばって準備をして、みんなが楽しんでくれて嬉しかった。そして、みんなが最後に「良かったよ」などと言ってくれて嬉しくてたまらなかった。
〇布団を干す時に、二人になってたたんでいるのがいいなって思ったし、私も二人になって運ぶと、運びやすいことがわかったし、友だちと協力をしたら、楽しいし、協力もできて、とてもいいと思った。
〇食堂の時、台布巾で机をふく人、雑巾で地面を見て食材が落ちていないか確認する人で分かれてやろうということになって、最後にちょっと遅い人がいた時、「手伝うよっ」って言って、手伝っていた。
〇八ヶ岳って自然いっぱい!! 川もきれいだし、団のみんなも優しくて、みんなでいるととてもホッとした。

私たちの教育活動では、子ども一人ひとりが自身と他者の大切さを深く信じ、そのかけがえのなさを理解できることを大切にすすめています。行事、活動、授業、生活のあらゆる場面を通じて、自治の力と他者との関わりを大切に育くみます。
将来、社会のつくり手となる市民として、社会に参加していく根っこを育んでいます。
