2018.9.18

しぜんひろばの場所がかわります [Ⅱ-168]

新しいしぜんひろばをつくります
 子どもたちにとって、大好きな、かけがえのない場所であるしぜんひろば。
 都心近くにあって豊かな緑、土の匂いを経験できるしぜんひろばは、初等部の大きな財産です。

 残念ながら、そのしぜんひろばのある土地を2018年度中に貸主へ返却することとなりました。私たちとしては継続して使用したいので、何度も話し合いをしてきましたが、叶わなくなりました。
 現在のしぜんひろばは、1998年よりお借りし、20年間使用させていただきました。2019年4月には、もとの状態の更地として返却しなければなりません。

 子どもたちが大切にしてきた思い出の場所が急になくなってしまうのは、悲しいし、申し訳ない気持ちです。

 子どもたちにとってかけがえのない場所なので、新しいしぜんひろばをすぐ隣(以前、竹楓荘があり、現在は更地)につくることにしました。2018年11月下旬より工事を行うことになります。工事中ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、どうかご理解ご協力の程よろしくお願いします。

新しいしぜんひろばへの願い
 2019年4月には、新しいしぜんひろばをつくりたいと考えます。新しいしぜんひろばへの願いとして、
・これまでみんなで大事にしてきたしぜんひろばに近いものをつくりたい。
・みんなが冒険できたり、ゆったりできたりする森に育てたい。
・遊び方の決まった遊具があるのではなく、自然の中で「発見」したり、自分たちで遊びを「発明」したりする可能性の広がる場所にしたい。
・新しいしぜんひろばを子どもたちといっしょに考え、つくっていきたい。
・児童会の理科園・自然広場委員の人たちといっしょに、来年度からの活動を考えていきたい。
と思います。


 また、11月に向けて、子どもたちと「おわかれしぜんひろばの会」(仮称)を実施したいと考えています。

しぜんひろばの歴史から
 しぜんひろばの誕生は、1998年秋。

「子どもをめぐって殺伐とした出来事が日常化してしまった現代において、そのことを憂えたり、評論したりしてもはじまらないので、少しでも子どもたちの成長にとってよい働きをする環境を整えたいという強いおもい」を込めました。
 1999年9月、全校児童が集まり、ひろば開きを行いました。

 川や池を造るのに同窓会のご協力がありました。ありがとうございました。また調布市や東京都からいただいた樹木を植えていきました。ありがとうございました。卒業記念の樹木もありました。はじめは幼木だったコナラ、クヌギ、トチ、シイ、ヤマモモ、クルミ、ミカン、ザクロなどの木が大きく育ちました。
 木登りができる大モミジは、1年生が勇気を出して登ったものの、下りられなくなってしまい、泣いて助けを求めたこともありました。すぐ横の手製ブランコでは、低学年の子がのるのを上級生が押している場面もよく見られます。勇気を出して川を渡ろうとしたものの「池ポチャ」は現在も続いています。

 しぜんひろばを大切に育てている子どもたち。児童会の自然広場委員会のはじまりは、石拾いなどをしていた教員の姿をみていた子どもたちが自然発生的に参加したことがきっかけでした。現在の活動は、週に一度5、6年生が自治活動として行っています。枯れ葉を集め、大モミジの木の下に敷き詰め、飛び降りても安全にと願って活動をすすめています。池の掃除やブランコの安全点検なども行い、たのしく、安全に過ごせる場所にしています。

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