2018.10.25

平和を希求し、平和のつくり手として社会に参加できるような根っこを育てよう [Ⅱ-172]

 10月18日(木)~21日(日)、6年生が修学旅行に行ってきました。
 爆心地にもっとも近い本川小学校の平和資料館見学、手島さん、増岡さん、伊藤さん、幸元さんより被爆証言を聴く、平和資料館見学、平和公園碑めぐり(山口さん、山岡さん、林さんご夫妻、藤川さん、松田さんに原爆ドーム、爆心地、被爆アオギリ、原爆供養塔、韓国人慰霊碑などを案内していただきました)、宮島見学、広島城見学、大久野島毒ガス資料館見学、島内一周散策、レクレーションなどをしてきました。
 お世話になったみなさま、ありがとうございました。

 

 桐朋小学校では、大切にしたい11の柱の1つに、「平和を希求し、一人ひとりの子どもが平和のつくり手として社会に参加できるような根っこを育て」ることがあります。これまでも、東京大空襲を体験された元木さん、竹内さん、西尾さんや戦争を体験された身近な方より学んだり、資料館などに行って学んだことをまとめ、発表し、交流してきました。

 現在も世界では紛争があり、日本も巻き込まれる可能性があります。たいへん心配です。歴史を学び、どうしたら平和な世界をつくることができるかを考え合っていくことはとても大切です。
 原子爆弾の被害にあった国で、73年間苦しんできた人たちがいます。その方たちの声を聴くこと、現地の具体物を通して被害の大きさ、残酷さを知り、なぜそのようなことが起きたのかなどを学びます。また、毒ガス製造や毒ガス遺棄など現在も続く加害についても学びます。

 最終日に、それまでたいへんよく学んだ子どもたちに伝えたことです。
「修学旅行は、本川小学校の平和資料館見学よりはじまりました。じっくり見ている姿、聴いている姿、出された質問や意見、感想などから、みなさんがたいへんよく学んでいることを感じました。
 被爆証言をしてくださった方は、70代後半から80代の方でした。なかには体調を崩されていた方もいましたが、何としてもみなさんに伝えたいという思いで来られ、「こんな思いを誰にもさせてはならない」と話してくださいました。
 碑めぐりのガイドをしてくださった方は、広島で育った方、親や親戚に被爆された方がいます。体験者や歴史に学び、自分たちがバトンを引き継いで、平和な世界にしたいとガイドをされています。

 3日目に、大久野島で話してくださった山内さんは、満州で生まれました。戦争が終わった時、相手の国から何をされるのか心配と恐怖で怯えているときに、たすけてくれたのが中国の方たちだったそうです。そのことを原点に持ち、自分ができる平和への取り組みをすすめてこられました。

 広島で出あった人たちの平和への願いと行動に学んで、私たちもいっしょに平和な世界をつくり出したいと思いました。

 今朝、アメリカがロシアと結んできた中距離核戦力廃棄条約を破棄する方針という臨時ニュースがありました。「事実上の軍拡競争の宣言」となっては困ります。アメリカとロシアのこれまで合意を多国間へひろげることが平和のために必要ではないかと考えます。

 長崎で被爆し、苦しんだ谷口稜曄(すみてる)さんが、「核兵器と人類は共存できないのです。こんな苦しみは、もう私たちだけでたくさんです。人間が人間として生きていくためには、地球上に一発たりとも核兵器を残してはなりません」と訴えていることが忘れられません。(引用は長崎平和宣言)
 私たちは歴史から学び、現実をよりよいものに変え、平和な未来を築いていきましょう。」

 

一覧に戻る