桐朋小だより

2018.12.14

全学年

芸術鑑賞教室『栗コーダーカルテット』のコンサート

 これまで演劇を中心に催されてきた芸術鑑賞教室。今年度は「栗コーダーカルテット」の皆さんによるコンサートが実現しました。

 テレビ番組でもお馴染みの愉快で可愛らしい響きの曲は、桐朋小学校の放送番組でもよく登場しています。定時放送で流したり、コンサートに向けて「お昼の特別番組」も組まれた程、みんな心待ちにしていました。

 第四体育室にメンバーの関島さん、川口さん、栗原さん、そしてタバティさんがいろいろな楽器を持って来てくださいました。

 第一部は、幼稚園の親子と1,2年生が鑑賞しました。

 『ピタゴラスイッチ小組曲』の演奏が始まると、もうみんな大喜び!

 本当は7つの曲を繋げて演奏するのですが、有名なテーマ曲が流れるとテレビ番組通りの『合いの手』を入れてしまう子どもたち。作曲者でリコーダーを担当されている栗原さんも、思わず笑ってしまう程のタイミングでした。ふつうのコンサートだと眉をひそめられてしまうかもしれませんが、メンバーの皆さんは「楽しく参加してくれて、うれしかったですよ」と言ってくださいました。小学生はもちろん、幼稚園の子どもたちも大人も、体を揺らしてみんなでたっぷり味わいました。

 午後の第二部は、3年生以上の子どもたちが参加しました。自分達も授業で吹いているからこそ、いろいろなリコーダーの種類や、ものすごく速い指の動きや細かい響きに心底感心している様子が伝わってきました。また、リコーダー以外の楽器も沢山紹介していただき、音色の違いや面白い奏法にみんな関心を寄せていました。傘の持ち手のような形をした「クルムホルン」は、とっても息が通りにくい楽器で、吹くのが大変なのだそうです。「びよよ~ん」とユニークな響きが広がる「口琴」には子どもたちは特にくぎ付けになっていました。「クリスマスにプレゼントしてもらいたいなあ」という声も聞こえてきましたよ。

 映画の「こわ~い」曲や、アニメの有名な曲に興奮したのはもちろん、初めて聞くあたたかな響きの曲を「とっても気に入った!」と身を乗り出して聴いている様子があり、嬉しく思いました。

コンサートの最後は、全員で「パフ」の演奏です。栗コーダーカルテットの皆さんと一緒に、3年生が歌を、4,5,6年生がリコーダーを担当しました。曲目リストには「共演曲」と書いてありました。「栗コーダーカルテットとの共演!!」。なんともうれしい体験となりました。

 昨日の授業では、ソプラノリコーダー4本で一番最初に演奏してくださった『静かに静かに!』を早速吹いてみることにした学年もあるようです。演奏会後も、いろいろな場面で思い出して楽しさが続く、素敵な素敵な鑑賞教室でした。

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