みんなで上手になっていくぞ!
冬の体育はどの学年も器械運動があります。桐朋小学校の体育では、鉄棒運動、マット運動、跳び箱運動の3つの運動を横断的に学び、それぞれの運動で似た運動や動きを組み合わせて行うことで、よりよく学習することができるように進めています。
2年生では現在、こうもりふりおりに挑戦しています。1年生の時から、鉄棒での逆さ感覚を養ってきました。逆さ姿勢でのじゃんけんや、逆さにぶら下がった状態で少し前後にスウィングを加えてみたりして、自分の身体の動きを自分や友だちとたしかめながら学んできました。こうもりふりは、言わば逆さブランコ。スウィングが大きくなると、風を感じることができるようになります。
跳び箱運動では、横跳び越しに挑戦しています。着地の向きを前方(進行方向)にするのと、後方(跳び箱の方を向く)にするのでは、空中での姿勢、跳び箱に手をついた直後の視線の向きに違いがあります。中には踏切の強さの違いに気が付き、意識する子もいます。こうして、運動をしながら試行錯誤し、友だちと共有することで学びが広がります。
2年生になると、運動の先取りがより可能なってきます。こうするとこうなる。こうするためにこうする・・・といった「こうする」の部分をあらかじめ意図して動きに取り入れることです。
個人差はありますが、上手い下手ではなく、友だち同士で声をかけ合い、一人ひとりの課題に寄り添いながら、学び合いが進んでいきます。「こうするといいよ。」「まずは、こうやってみよう。」「もっとおしりを上げられそう。」「多分いい感じ。」←「いや、手がピーンってしていなかったと思う。」
運動中は、自分の動きを可視できないので、イメージでしかありません。このイメージを自ら高めて運動を向上させていくことも大事な力ですが、ここでも友だちの客観視からのヒントがかなり有効です。(教員が撮影した動画をもとに一緒に学ぶことも取り入れています。)聞いたヒントを頼りにまたやってみて共有する。やってみて確かめ合う。一緒に学んで少しずつ上達していくことが見えやすいこともまた器械運動の特徴です。
「うれしい!」「悔しい!」「来週こそ!」「もっとやりたかった!」 そんな、学び合う姿に学習の魅力があると信じています。