2019.6.12

子どもたちの日常の様子から [Ⅱ-194]

 [メダカのたまご]朝、登校して玄関で靴を履きかえると、まっすぐ理科室に向かう子たちがいます。すぐにメダカを見ます。

    五年 Yさん 

 五月二十七日火曜日、理科の授業でメダカをもらって育てることになった。メダカをもらう時、ワクワクして、近くの人と話していた。

「どんな感じなんだろう。」

とか、

「どのくらいの大きさなのだろう。」

などを話していた。

「今からメダカを配ります。」

そう言われてドキッと緊張した。ぼくは班全員分を持っていった。持って行く時も落としてしまった時のことを心配してしまい緊張していた。

「たまごだ!!」

メダカのたまごは、ものすごく小さかった。思ったより小さくてびっくりした。それで顕微鏡でピントをあわせて見てみた。すると、

「血管、心臓が見えた!!」

 特に血管の流れ方はすごかった。初めて見る光景が今でも忘れられないようなものだった。

 理科の帰りの廊下でもまだワクワクしていた。水かえをきっちりやって育てていきたいと思っている。

 Yさんのたまごを見た時、顕微鏡で見た時の感動がよく伝わってきます。メダカの成長とYさんの取り組みや成長がたいへんたのしみです。子どもたちはメダカと向き合って、自分を成長させています。

 [理科実験団]高学年の子どもたちは、自分たちでやりたい、学びたい子ども団を考え、仲間に呼びかけ、活動をします。理科実験団を作ったTさんの日記より。

  四月十九日金曜日 晴れ

   六年 Tさん

 ぼくは実験団を作ったので、実験の図鑑を見ていたら、おもしろそうなことがのっていました。それは、理科の実験でやったやつを利用したもんだった。理科の実験でやったやつは絵の具を使っているから飲めませんが、液体の差があればいいのです。それで下の図(図はうつせませんでした。カルピス原液、ブドウジュース(100%果汁)、スポーツ飲料が三層になっていた図でした。)でやってみました。

 これをするために買い出しに行きました。できましたが、まずかったです。それにおさいふがからっぽで、今実験ができません。

 Tさんは、理科の「カラフル試験管をつくろう」(比重を用いて、層をつくり出す)の実験を利用して、 家で取り組みました。理科実験団の前には、予備実験もするそうです。夢中になる取り組みには、保護者の方の応援、支えもあります。仲間といっしょに夢中になって取り組んでいることがすてきです。

 子ども一人ひとりがかけがえのない大切な命を授かり、その命をどのように輝かせていくと納得できる人生をつくれるか探求し、生きています。

 他者や社会と出あい、自分を知る、他者を知る、社会を知る、その学びがおもしろい、自分の成長を実感するなど、子ども自身が学ぶことを大切だと思えるようにしたいです。子どもが命を輝かせ、納得できる人生を探求し生きることを一生懸命応援したいです。

 今回の写真は、学校案内の撮影で来校された宮原洋一元校長先生が撮ってくださいました。

 

 先日、川崎市で起きた事件にたいへんな衝撃を受け、心がいたんでいます。被害にあわれた方、関係するみなさまに、心よりお見舞いもうしあげます。

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