2019.12.16

みんなで創る2年に1度の音楽会 [Ⅱ-211]

 仲間と毎日を濃密に過ごし、たくさんの音楽にも触れてきた子どもたち。その歌声もぐんと成長しました。

 低学年のはじける歌声、中学年のまっすぐに広がる表現、高学年の仲間と紡ぐハーモニー。子どもたちのかがやく目と、かがやく歌声をホールいっぱいに響かせてくれました。ご来場のみなさま、子どもたちの表現に温かい拍手をありがとうございました。

[子どもたちの願い、声から]

○1年生

・ぜんぶのうたがすきだから、きれいな声でうたいたいです。

・ひとりだったら、きんちょうするよ。でも、みんなでうたうから、きんちょうしないよ。

○2年生

・たのしみなのは「トゥモロー」です。わたしのパートナー(6年生)がしきをするのです。

・「トレロ・カモミロ」の2ばんのところが3ばんにならないかドキドキするよ。キレイなたのしい歌を歌いたいよ。

○3年生

・リコーダー運送と歌「赤い河の谷間」。休み時間にいっぱい練習しました。本番のときに練習と同じようにしっかりふきたいです。

・「笑顔で歌うこと」「息を合わせること」「じつ力を出し切ること」を目ひょうに、みんなでがんばって歌うので、ぜひきいてください!

○4年生

・リコーダー演奏「走れシベリア鉄道」。低音が多くあって、それが成功すると、とてもきれいです。二声なので、それもうまくできればいいなと思いました。

・「だれもいそがない村」。音楽の時間、前の4年生が歌っていて、「私もあんなふうに歌ってみたいな」と思っていました。

・「森へ向かうソリの歌」。音楽会が終わると、一気に冬が深まります。そりが森を目指すところが、冬に進んでいるところとリンクして、季節にぴったりだなあと思いました。

○5年生

・2部合唱「風の子ひゅう」。桐朋小の音楽会で初めて歌う歌なので、記憶に残るような大きな声で、元気よく歌いたいです。曲の雰囲気が変わるところに注目してほしい。

・リコーダー演奏「パッヘルベルのカノン」。私はすぐ他の人に惑わされちゃうから、そこをたくさん練習して、音楽会できれいな「カノン」を家族に聴かせたいと思った。夏休みや通常の日にも、リコーダーの練習をがんばったから、キレイな音をさらにキレイに長く響かせるようにしたいです。

・小学校最後の音楽会だから、完璧にやるよりも、楽しくやりたい。

○6年生

・部分3部合唱「シーラカンスを取りに行こう」。「ねぇもしも明日」のところは「ねぇ」を小さく、「もしも明日」は大きく、強弱をつけ、出だしに遅れないように気をつけたい。そして、「プテラノドン」をまず元気に歌いたい。

・2部合唱「旅立ちの時」。優しくハッキリ歌って、音楽会を感動の結末へ導きたい。旅立ち(卒業)をイメージし、大人っぽく歌いたい。

[当日の表現より]

 はじめのことば 5年生

 第一部。◇オープニング「ぼくたちうたうっ!」。指揮6年生

1、3年生 「夢の宇宙船」、リコーダー「赤い河の谷間」、「小鳥の結婚式」、「12月のうた」

2、1年生 「みんなのはる」、「ぼくはキャプテン」、「くまはなぜふゆねむる」、「ことりとぶどう」

3、2年生 「トレロカモミロ」、「だれもしらない」、「星の子ペンキィ」、「歌はともだち」

4、4年生 「宇宙のはてに」、リコーダー演奏「走れ シベリア鉄道」、「だれもいそがない村」、「森へ向かうソリの歌」

 第二部。◇みんなでうたおう 指揮6年生

5、5年生 「風の子ひゅう」、リコーダー演奏「パッヘルベルのカノン」、「未来行きEXPRESS」

6、6年生 「シーラカンスを取りに行こう」、「アルトリコーダー演奏「トロット」」、「旅立ちの時」

 終わりのことば 6年生

 ◇フィナーレ「夢と共に歩む」。指揮6年生、リコーダー6年生

 目の前にいる子どもたちを大切に、取り組んできました。子どもたちと歌いたい、演奏したい曲を選びました。はじめて取り組んだ曲、久しぶりの曲などありました。また物語となっている歌も多く、その学年らしさがよく表現されていて素晴らしかったです。

[フィナーレ・「夢と共に歩む」に関わって] 

 ブラームス作曲 交響曲第1番4楽章に、6年生の子どもたちが詩をつけ、みんなで歌いました。

1 あかるい空にそよ風が吹く

 ぼくらの地球(ほし)のはじまりの朝

 一面の緑を駆け抜けて

 平和を願う歌声

 しずかに広がる

2 夜明けを告げる鳥たちの声

 かがやく宇宙(そら)に虹の橋かける

 大きな夢を届けたい

 時の流れを跳び越え

 共に歩いてゆく

・心に残るような音楽会をつくりたい。「夢と共に歩む」の歌詞は、私も一緒に考えたので頑張って歌いたい。

・6年生の透き通る裏声と力強い地声のハーモニーを楽しんでもらいたいです。リコーダーは一つひとつの音を丁寧に鳴らして、強弱をつけて表現します。大人っぽくなった私たちの歌を、耳をすませて聞いてほしいです。

 参加されたみなさんのお力で、素敵な音楽会ができたと思います。ありがとうございました。

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