みんなで創る2年に1度の音楽会 [Ⅱ-211]
仲間と毎日を濃密に過ごし、たくさんの音楽にも触れてきた子どもたち。その歌声もぐんと成長しました。
低学年のはじける歌声、中学年のまっすぐに広がる表現、高学年の仲間と紡ぐハーモニー。子どもたちのかがやく目と、かがやく歌声をホールいっぱいに響かせてくれました。ご来場のみなさま、子どもたちの表現に温かい拍手をありがとうございました。
[子どもたちの願い、声から]
○1年生
・ぜんぶのうたがすきだから、きれいな声でうたいたいです。
・ひとりだったら、きんちょうするよ。でも、みんなでうたうから、きんちょうしないよ。
○2年生
・たのしみなのは「トゥモロー」です。わたしのパートナー(6年生)がしきをするのです。
・「トレロ・カモミロ」の2ばんのところが3ばんにならないかドキドキするよ。キレイなたのしい歌を歌いたいよ。
○3年生
・リコーダー運送と歌「赤い河の谷間」。休み時間にいっぱい練習しました。本番のときに練習と同じようにしっかりふきたいです。
・「笑顔で歌うこと」「息を合わせること」「じつ力を出し切ること」を目ひょうに、みんなでがんばって歌うので、ぜひきいてください!
○4年生
・リコーダー演奏「走れシベリア鉄道」。低音が多くあって、それが成功すると、とてもきれいです。二声なので、それもうまくできればいいなと思いました。
・「だれもいそがない村」。音楽の時間、前の4年生が歌っていて、「私もあんなふうに歌ってみたいな」と思っていました。
・「森へ向かうソリの歌」。音楽会が終わると、一気に冬が深まります。そりが森を目指すところが、冬に進んでいるところとリンクして、季節にぴったりだなあと思いました。
○5年生
・2部合唱「風の子ひゅう」。桐朋小の音楽会で初めて歌う歌なので、記憶に残るような大きな声で、元気よく歌いたいです。曲の雰囲気が変わるところに注目してほしい。
・リコーダー演奏「パッヘルベルのカノン」。私はすぐ他の人に惑わされちゃうから、そこをたくさん練習して、音楽会できれいな「カノン」を家族に聴かせたいと思った。夏休みや通常の日にも、リコーダーの練習をがんばったから、キレイな音をさらにキレイに長く響かせるようにしたいです。
・小学校最後の音楽会だから、完璧にやるよりも、楽しくやりたい。
○6年生
・部分3部合唱「シーラカンスを取りに行こう」。「ねぇもしも明日」のところは「ねぇ」を小さく、「もしも明日」は大きく、強弱をつけ、出だしに遅れないように気をつけたい。そして、「プテラノドン」をまず元気に歌いたい。
・2部合唱「旅立ちの時」。優しくハッキリ歌って、音楽会を感動の結末へ導きたい。旅立ち(卒業)をイメージし、大人っぽく歌いたい。
[当日の表現より]
はじめのことば 5年生
第一部。◇オープニング「ぼくたちうたうっ!」。指揮6年生
1、3年生 「夢の宇宙船」、リコーダー「赤い河の谷間」、「小鳥の結婚式」、「12月のうた」
2、1年生 「みんなのはる」、「ぼくはキャプテン」、「くまはなぜふゆねむる」、「ことりとぶどう」
3、2年生 「トレロカモミロ」、「だれもしらない」、「星の子ペンキィ」、「歌はともだち」
4、4年生 「宇宙のはてに」、リコーダー演奏「走れ シベリア鉄道」、「だれもいそがない村」、「森へ向かうソリの歌」
第二部。◇みんなでうたおう 指揮6年生
5、5年生 「風の子ひゅう」、リコーダー演奏「パッヘルベルのカノン」、「未来行きEXPRESS」
6、6年生 「シーラカンスを取りに行こう」、「アルトリコーダー演奏「トロット」」、「旅立ちの時」
終わりのことば 6年生
◇フィナーレ「夢と共に歩む」。指揮6年生、リコーダー6年生
目の前にいる子どもたちを大切に、取り組んできました。子どもたちと歌いたい、演奏したい曲を選びました。はじめて取り組んだ曲、久しぶりの曲などありました。また物語となっている歌も多く、その学年らしさがよく表現されていて素晴らしかったです。
[フィナーレ・「夢と共に歩む」に関わって]
ブラームス作曲 交響曲第1番4楽章に、6年生の子どもたちが詩をつけ、みんなで歌いました。
1 あかるい空にそよ風が吹く
ぼくらの地球(ほし)のはじまりの朝
一面の緑を駆け抜けて
平和を願う歌声
しずかに広がる
2 夜明けを告げる鳥たちの声
かがやく宇宙(そら)に虹の橋かける
大きな夢を届けたい
時の流れを跳び越え
共に歩いてゆく
・心に残るような音楽会をつくりたい。「夢と共に歩む」の歌詞は、私も一緒に考えたので頑張って歌いたい。
・6年生の透き通る裏声と力強い地声のハーモニーを楽しんでもらいたいです。リコーダーは一つひとつの音を丁寧に鳴らして、強弱をつけて表現します。大人っぽくなった私たちの歌を、耳をすませて聞いてほしいです。
参加されたみなさんのお力で、素敵な音楽会ができたと思います。ありがとうございました。