図書室からみんなへ②
今回は、おもに3,4年生のふりかえりと、おすすめの本です。
3年生の3学期は、「図書館で調べる達人になろう!」ということで、図書館で知りたいことを調べたり、何かを研究したりするときの「コツ」を学びました。総合百科事典や図かんなど、図書室の資料をつかって、グループでお題にちょうせんしました。4年生になったら、またお題を出すから、お休みの間にいい問題を思いついたら、学校に来たときに教えてね。
図書館の10のなかまわけは、おぼえられたかな?
今日は、9類と、7類と、5類の本を紹介するよ。
9類・・・クーちゃん 苦労はすっかりわすれ クスクスたのしむ物語
7類・・・ナナちゃん なんてステキな芸術家 ナイスなシュートのスポーツ選手
5類・・・ゴーちゃん 工場 いろいろつくる 建物、乗り物、食べ物、着物
ゴミはへらして環境まもる
というようにおぼえるんだったね。
9類の本
『くろて団は名探偵』(ハンス・ユルゲン・プレス作/岩波書店)
『くろグミ団は名探偵』(ユリアン・プレス作/岩波書店)シリーズ
たんてい団の子どもたちが、いろんな事件を解決していく物語です。この本のおもしろいのは、読者も一緒に事件の手がかりを探しながら読めるところ。4ページごとに、さがし絵のようなページがあって、物語の中の子どもたちと一緒に、その絵から手がかりを見つけて次に進むしくみになっています。
7類の本
読書だけじゃなくて、何か作ってみるのもたのしいですね。
『かんたん楽しい手づくり本① いろんな形の本をつくってみよう!』(岩崎書店)
「図書館の達人になろう!」では、「背」とか「小口」とか、本の部分の名前もおぼえたね。さて、ここで問題です。「ノド」というのは、本のどこの部分でしょう?答えがわかった人は、こんど学校で教えてね。この本には、いろんな形の本のつくり方がのっています。自分で本をつくってみるのもいいね。
『エンバリーおじさんの絵かきえほん かおかけちゃうよ』(エド・エンバリー作/偕成社)
かんたんな形をくみあわせて、いろんな顔がかけちゃう本です。シリーズもおすすめ。
『キッズおり紙ヒコーキ』(戸田拓夫作/いかだ社)
3学期は、2階多目的室でひらかれた紙ひこうき大会のおかげか、紙ひこうきの本が大人気でした。このシリーズは、遠くまでとぶ距離型と、長くとぶ滞空型の2さつがあるよ。いろんなおり方をためしてみて、紙ひこうきの記録にちょうせんするのもいいね!
『きむらゆういち・みやもとえつよしのガラクタ工作』(チャイルド本社)シリーズ
せんたくばさみや、空き箱、ペーパーの芯など、おうちにあるものでできる工作の本です。
5類の本
もしも、おうちの人がいっしょにやってくれるなら、おりょうりの本もおすすめです。
『ボクがつくった世界のおやつどうぞ!』(平野恵理子作/偕成社)
タイの焼きバナナや、インドネシアのタピオカ・フルーツ・ココナッツミルクなど、世界のいろんな国のおやつのつくり方がのっています。
『絵本『からすのパンやさん』のパンをつくろう!』(文化出版局編)
『からすのパンやさん』に出てくる「とってもすてきな、かわったかたちの、たのしいおいしいパン」のつくり方がのっています。
4年生は、3学期に、ブッククラブの練習として、ペアで絵本や短編を読んで「えんぴつで読書会(筆談)」をしました。(西組は途中でした。)読みながら感じたこと、考えたことなどをクラスメイトと交流します。
岡田淳さんの『フングリコングリ 図工室のおはなし会』(岡田淳/偕成社)の中からお話を読みましたね。『フングリコングリ』の中には、授業で読んだお話以外にも、指遊びをしていたら、体が空中に浮かび上がってしまうお話(フングリコングリ)や、へんなじゅもんをとなえたら、クラスのみんなが透明人間になってしまうお話(むぎゅるっぱらぴれ、ふぎゅるっぴん)など、学校を舞台にしたふしぎな短いお話が入っています。
岡田淳さんの本は、読みやすくておすすめです。『放課後の時間割』『ふしぎの時間割』『雨やどりはすべり台の下で』『夜の小学校で』(すべて偕成社)などには、ちょっとふしぎでおもしろいお話がいっぱいです。
『わすれものの森』(岡田淳+浦川良治作/BL出版)
音楽会の前の日なのに、たて笛が見つからないツトムは、たて笛を探すために夕方こっそり学校にしのびこみます。だれもいない教室で笛を探していると、そこにへんてこな二人組があらわれ・・・。わすれもの、なくしものの多いあなたに、おすすめ?!
4年生の中には、岡田淳さんの本をたくさん読んでいるよという人がいましたが、好きな作家の本やシリーズを続けて読むのもいいですね。
たとえば、『がんばれヘンリーくん』(学習研究社)のベバリー・クリアリーさん、『だれも知らない小さな国』(講談社)の佐藤さとるさん、『マチルダはちいさな大天才』(評論社)のロアルド・ダールさん、『ドングリ山のやまんばあさん』(理論社)の富安陽子さん、『長くつ下のピッピ』(岩波書店)のアストリッド・リンドクレーンさんなど、おもしろいお話をたくさん書いています。さがしてみて下さいね。
この機会に、すこし長めのシリーズにちょうせんしてみたい人には、アーサー・ランサムさんの『ツバメ号とアマゾン号』(岩波書店)のシリーズがおすすめです。文庫版だと、上下巻にわかれているので、12巻・24冊もあります。4年生の1学期と夏休みをかけてシリーズ読破した人がいましたね!おうちにいても、登場人物たちと一緒に冒険している気分になれます。4巻めの『長い冬休み』は、おたふくかぜのせいで冬休みが1カ月のびた子どもたちが、凍った湖で、〈北極〉探検をするお話です。
~ヒマな時間になにしよう…と思っている3,4年生&ほかの学年の人におすすめします~
『世界のなぞかけ昔話①どうしてかわかる?』シリーズ(ジョージ・シャノン文/昌文社)
『パズルでめぐる世界の旅』シリーズ(アレクサンドラ・アーティーモウスカ作/エクスナレッジ)
『てんじつきさわるえほん さわるめいろ』シリーズ(村山純子作/小学館)
『101のビジュアル・イリュージョン』(サム・タプリン文/東京書籍)
『ポケットパズル』(すぎやまあきら作/福音館書店)
『算数の探検⑩数と形のクイズ』(遠山啓作/日本図書センター)
『工作図鑑 作って遊ぼう!伝承創作おもちゃ』(木内勝作/福音館書店)
次回は、5,6年生へ。お楽しみに!