2020.4.21

どんなふうに すごして いますか? [Ⅱ-227]

 手がみや「桐朋の未来に!」などの絵、「じぶんで かんがえた えきのろせんず」など、いろいろなお便りを送ってもらい、たいへんうれしいです。元気が出てきます。どうもありがとう! 

 幼稚園のモルモットは元気でいます。安心してください。先生たちが大切に育てています。

 園庭や校庭にソメイヨシノやサトザクラの花がたくさん落ちていて、おい川さんが集めてくれています。おい川さんより、四葉のクローバーのことを聴きました。子どもたちに見せてあげたいという温かい気持ちを受けとりました。 

■子どもたちへ

 おうちで どんなふうに すごして いますか?                                           

「本を いつもより いっぱい よめたり、いもうとと いっしょに あそべたり、みんなで しょくじを したりして たのしい せいかつを すごしてます。」など、おたよりを いただいています。

 どの人に とっても いいじかんを すごせることを ねがっています。

 

 せんせいたちは、413日(月)に、みなさんと あえるのを たのしみに してきました。しかし、コロナウイルスに かかる人が ふえ、みなさんが かからないため、ふやさないために、ようちえんと しょうがっこうを 56日まで おやすみすることに しました。

 一人ひとりの かおを みて、「しんきゅう、おめでとう!」「にゅうえん、おめでとう!」「にゅうがく、おめでとう!」を つたえたいです。あたらしい クラスで、一人ひとりの こえを ききたいと おもいます。

 いまは それが できないので、この つうしんや ようちえんからの おたより、しょうがっこうの おたよりで おいわいを します。

 それから、56日までの おやすみのことに ついてです。たのしい、おもしろい、ここちよい じかんを すごして ほしいです。すきなことを する、のんびり する、なにも しないのも いいと おもいます。

 なにも しないじかんも とても たいせつ です。あたらしい おもいつきや おもいがけない はっけんに であうことも あります。

 じぶんの やりたいことを じぶんで きめるじかんを もてると いいですね。

 せんせい たちから、「こんなことを してみたら どうだろう」「おもしろいよ!」を つたえます。[○あのねノート…おもしろかった、おどろいた、かなしかった、わらっちゃったことなど、先生、友だちに教えてね ○あつまれ春ことば…花や草、虫などのしぜんをさがしにさんぽしよう。そこで見つけたことをカルタにしてみよう ○コマ・けん玉名人にちょうせん…むかしのあそびのコマやけん玉を楽しもう。めざせ!名人! おうちの人とちょうせんしてみよう ○まいにち体をうごかそう!…ねこちゃん体そう、外でたんなわ、こうえんでてつぼう、かぞくとキャッチボールやまとあてなど、まいにちうんどうしよう ○本を読もう…としょしつだよりをよもう。ものがたりやいえにある本などをよんで、本のせかいをあじわおう など] 

 かぞくと はなし あって、いえのしごとを やって ください。

 さんぽや からだを うごかすことも こころと からだに いいです。ゆったりして まわりを みると、とりの こえ、かぜの そよぎ、ひのひかり、そうしたものが みえてきて、きこえてきます。さくらや チューリップ、もも、ひめりんご など、たくさんの はなが さいていて いいかおりが しました。

  わくわく いきいきした じかんを すごして ください。 

■保護者の皆様へ

 子ども、保護者、教職員の感染、感染拡大による医療崩壊を防ぐため、休園、休校を延長します。(4月7日(火)時点の判断です)。子どもたち、保護者の皆様にご負担をおかけしますが、何卒ご理解をください。(中略)

 3月31日(月)以降、感染拡大の状況、医療崩壊の危険などをとらえながら、桐朋幼稚園、桐朋小学校の今後について検討を重ねてきました。

 長期間にわたり幼稚園、小学校から離れている子どもたちとのつながりや、入園、入学、進級にあたっての期待や不安を受けとめることを大事にしたいと考え、分散、個別の登園、登校日をつくり、新担任と出会う日をつくることはできないかなどを検討しました。

 私たちは、子どもたちに会い、入園、入学、進級のお祝いをしたい、新クラス、新担任を伝えよう、子どもたち一人ひとりの声を聴きたいと準備をすすめてきました。

 しかし、この状況では難しく、5月6日まで休園、休校を延長することにしました。同封の初等部通信、学年、学級だよりなどで、入園、入学、進級のお祝いをします。それから、新クラス、新担任を発表します。状況が落ち着いたところで、あらためて子どもたちとの出会いを大切にもちます。

 前回の初等部通信に、今後について、夏休みなどに教育活動を実施するなどを検討しており、決まり次第、ご連絡を差し上げることを載せました。ですから、休園、休校期間中に、学習面での遅れを心配して、プリントや課題の詰め込みにならないように願います。プリント学習ばかりだと、学びとはプリントをやるもの、与えられたものをやることという意識の強化がされてしまい、決してよいことではありません。

 学年、学級、教科のたよりで、休園、休校期間中の過ごし方やこんなことに取り組むとたのしい、などをお伝えしました。私たちは、「子どもたちは大人が決めたり管理したりしない時間や、要求がまったく存在しない時間を持つ権利があり、基本的に、子どもたちが望めば『何もしない』権利を持っている。」(子どもの権利委員会)ことも大切に考えます。ゆったりすることや何もしないことの子どもの権利をも含めて、子どもたちにこの時間を大切に過ごしてほしいと願っています。

 歴史を振り返れば、17世紀にペストが流行し、休校が繰り返されたことがあります。その時、アイザック・ニュートンは、大学を離れ、ぼんやりと日を過ごすうちに、微積分法や万有引力の基礎的概念を発見したそうです。主要な業績の多くを発見したこの期間を「創造的休暇」と呼ぶようになったそうです。「ぼんやり」が「創造」につながる例は、他にもたくさんあります。(中略)

 

無理をせず、それぞれのご家庭に合わせて過ごしてください

 休園、休校期間が伸びて、ストレスや不安を感じて過ごされている子、保護者の方もいらっしゃると思います。無理をせず、それぞれのご家庭に合わせ、過ごしてください。休園、休校中に、何かをしなくてはならないと思うとたいへんです。ストレスをためない、発散するなど、何かヒントになることを探してみました。[これだったらやれそう]ということだけを取り入れてやってみませんか。

・寝る  ・ごろごろする  ・好きなものを食べる  ・深呼吸  ・ストレッチ  ・さけぶ  ・笑う  ・歌う  ・マッサージ  ・泣く  ・空を見上げる  ・ゲーム  ・もよう替えをする  ・何もしないをOKにする  ・携帯をオフ  ・甘いものを食べる  ・自然を感じる  ・頑張らない  ・自分を許す  ・苦手から距離をとる  ・愚痴る  ・走る  ・動物とふれ合う  ・ぬり絵  ・夜空を見上げる  ・相談してみる

(4月14日の手紙より)

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