「おめでとうございます」。待ち望んだ入学式ができました 。ありがとうございます[Ⅱ-231]
6月13日(土)、感染防止のため、各学級ごとの分散入学式を行いました。
担任の先生が、一人ひとりの名前を呼び、舞台にあがったところで校章を渡しました。いつもならば渡した後に、「おめでとう」と言い握手をしていますが、今回は握手ができません。その子の名前を呼びながら心をこめて「おめでとう」と言いました。
その後、皆さんにお話をしました。一つ目は、校章と桐朋の名前についてです。校章には、桐が描かれています。桐朋学園は、今から74年前に東京教育大学に支えられて、第二の出発をしました。桐朋の名前は、東京教育大学の校章「桐」に由来します。「一人ひとりを大切にする教育の実現を」目指しています。朋は、仲間という意味です。会場に装飾された絵は、新4年生が1年生をあたたかく迎える気持ちで描きました。パートナーの新5年生は、5月にドキドキしながら1年生に電話をかけて挨拶をし、心を込めてかいた手紙を送りました。新6年生は、先生たちと協力してこの会場をつくりました。桐朋の仲間は、みなさんの入学をたいへんたのしみにしてきました。
二つ目は、今日の私からのお祝いです。とび出すカードを作りました。何がとび出すか想像してみてください。わくわくどきどきしませんか。声を揃えて「3、2、1」と紙の両端をひっぱると、くす玉が割れて「にゅうがく おめでとう」の文字の絵が出てきました。想像すること、わくわくどきどきする気持ちを大切にしたいですね。これを作るときに、先ほど(担任、専科)紹介した宮永先生に教えてもらいました。自分でいろいろと試してみて、さらにうまくいくためにどうすればよいかと考え、宮永先生に相談しました。桐朋には一緒に考えてくれる先生がいます。安心して学校生活を送ってください。
最後に、たっぷり遊び、学んでほしいと伝えます。子ども時代に自然に触れ、味わい、たのしんでほしいです。驚いたことを共有したり、笑い合う、違いを受けとめて折り合いをつけるなど、人と関わることが好きになってほしいと思います。
6年間を充実させて、自分の人生の主人公となってください。そして、社会のつくり手となる根っこ(注)を育てていきまょう。
入学おめでとうございます。保護者の皆様、お子さんのご入学、おめでとうございます。
写真上 1年生の学校探検。写真真ん中 「とび出すカード」右から左へ変わりました。写真下 1年生総合「作物を育てる」と学校探検
(注)幼児期から児童期にかけて、好奇心や感動に突き動かされ、身体と五感をたっぷり使いながら、感じ考え行動する力(学びを喜びとする力)を育みたいと考えます。私たちが抱えている様々な課題(たとえば人々が平和に仲良く暮らすにはどうしたらよいか、地球環境の危機的な状況を変えていくにはどうしたらよいかなど)に取り組むうえで、幼児期から児童期の子ども時代に人と交わることや自然とのふれあいを心地よいと思える感性が育まれることが大切だと考えます。それは、子どもが夢中になって学ぶ、遊ぶなかで身につくと考えます。