2020.10.7

コロナ禍での運動会(10月3日)―2020年度、はじめての全校行事[Ⅱ-241]

 対抗競技開会式と1、2年生玉入れ

今年度の運動会は、授業時間の確保が難しく、取り組みに制限があり、できるか悩みました。都ガイドラインでは「12月までに実施予定の、児童等が学年を超えて一堂に集まって行う活動(文化祭、体育祭等)、宿泊を伴う行事や校外での活動は、延期又は中止する」(『新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドライン』)とありました。

桐朋小学校の運動会は、全校児童が目的や役割を担い協力してつくりあげます。楽しさや喜び、時にうまくいかない悔しさなども味わい、励まし合います。運動は苦手だけど好きという子もいるし、全校で集う活動は苦手な子もいて、理解し合い緩やかな関わりも必要です。異年齢の子ども同士が豊かに学び合う機会です。児童が様々な役割を担うことにより自覚的、自治的な力を身につけるなど大切な行事です。

ガイドラインのポイントには「学校行事の実施に当たっては、各学校の教育目標等の実現を図ることを基本とし、学校や地域の感染状況等を踏まえて3つの密(密閉・密集・密接)とならない計画の下での実施や、延期もしくは中止の判断を行うようにしてください」とあり、検討を重ねた結果、時間、空間、方法などを工夫して行うことにしました。

 6年生 旗取りしっぽとり

写真のように、開会式や競技など密を避け工夫して行いました。6年生では何をやるか意見を出し合い、候補の1つだったリレーは4年生が障害物リレーを行うことを知り譲ったそうです。最終的には「旗取りしっぽとり」(旗取りが多いのですが、今年はできません)に決めました。子どもたちは点数の高い2本の旗をどう守るか、どう取りに行くか、相手のフォーメーションから作戦を立てるなど、何度も話し合い、行動し、検証してルールも含めて自分たちでつくっていきました。それから、6年最後の競技ですぐしっぽを取られて終わるのは残念なので、復活のしっぽも用意することも。すごいです。

桐朋小学校では、コロナ感染症のために「できないことが多い状態をポジティブな発想力でチャンスにかえるという思考と発想力を大事に」取り組む1年にしています。運動会でもその思考と発想力を大事に試行錯誤して取り組みました。「密状態や身体接触、物の共有を避けて、どうしたら豊かに楽しく遊べるか、活動できるか、子どもたちと一緒に工夫とアイデアを出し合います。遊びや活動を豊かにつくっていく一年にしていきます。」

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