保護者の方からの感想 [Ⅱ-245]
3、4、5歳児それぞれの保護者の方たちと学習会を行いました。その後に感想をいただいて、ありがとうございます。
●子育てとは悩み迷いの繰り返しですが、それが、子どもの育ちが健全であるがゆえの事(発達はジグザグデコボコしていて、停滞も後退もする。そしてある時飛躍する。経験や量を大事にしながら飛躍するときのために、私たちは願い、待つ、見守る、失敗の許容も大切。)なのだと、勇気づけられる言葉でした。
●最近、我が家では、「そろそろ何かならいごとでも始めたほうがいいのではないか」と考えておりました。周りのおともだちがいろいろなことに挑戦したり学んでいる中、我が家はいつもと同じように公園に行って遊ぶような目的のない午後の過ごし方をしていたら、新しい発見や学びがないのではないかと思い始めていますが、急いで我が子を何かに向かって育てようとしても、我が子の心を耕すことにはならないのではないかと思い、我が子自身が心から「〇〇を習ってみたい」と言い出すまでは、時間に追われることなく、「今」を楽しむということ、ただひたすら本人が遊びたいように思いきり走りまわる経験を堪能してもらおうと思いました。
●私も自分の子どもに「自分で考え、自分の力で道を切りひらいていける大人になってほしい」と思っています。そのためにも今、自分の力でじっくりと考える経験をたくさんすること、自分の世界をもつことを大事にしていきたいと思っています。(この「自分の世界を大事にすること」も、一学期の面談で先生方が仰っていた「今自分の世界を大事にしていれば、いつか面白さに周りが気付いてくれる。焦る必要はない!」という言葉を信じたおかげで、見守ることができています。)
こうした感想を読ませてもらうことで、私もまた考え学びます。
コロナ感染拡大でたいへん心配な状況が続いています。桐朋幼稚園では、この間の懇談会や行事を感染症対策をしながら行ってきました。
コロナ下でも、換気の徹底、時間短縮、人数制限などをして、保護者の方と子どもの姿と保育について共有していきたいと考えます。遊びや題材活動などを見ていただいて、一人ひとりの子どもの育ち、友だちとのかかわり、保育の様子を通して、お互いの理解や連携をすすめたいと願います。また、今年はコロナのために保護者の参加(参画)ができないことが続き、できる範囲で保育の理解や子どもの育ちを肌で感じる機会をもちたいと考えています。
今年の「音楽をたのしむ会」は全学年ではなく、各学年ごとに実施します。桐朋芸術短期大学の学生さんから、フルートとピアノを聴く機会も大切にします。また子どもたちの音楽活動の見学は、保護者会後やお迎えの時間の前に短時間で設定しました。子どもの間隔を開け最大限の換気を行います。参観の人数を制限し、参観場所をテラスからとしています。
学習会の開催。保護者の方より、「子どもの姿を見たい」「保育の場面を見たい」という願いが出されました。「休園中、我慢しなければならないことも多く、気持ちの感情表現が激しくなっている。子どもの気持ちがざわついている時に、どのように接していけばいいのか。」「小学校に入っていく上で、その不安や心配を和らげるような…」「友だちや人間関係など幼稚園がどう見ている。」など考え合いたい内容があげられました。
子どもの様子や保育の様子をたくさんの写真で伝えました。
私は「人は育てるんじゃなくて、育つ」と考えています。写真より、子ども自らが育っていることを感じてほしい、伝えたいと考えました。(つづく)