3・4年生の絆〜なわとびを通じて〜
2学期の4年生の教室では、ある日に向けての作戦会議が行われています。
議題は、「どうやったら3年生が安心・楽しいなわとび大会になるのか」
例年行われている3・4年生の合同イベントなわとび大会ですが、今年は大きく種目ややり方などを変更。
例年と違うからこそ、何がしたいのか・何ができるのか・何がベストなのかを問い直し、クラス・そして実行委員会で話し合いを積み重ねることができたのだと思います。
去年自分たちが4年生にしてもらった時のことを思い出し、どうやったら安心できるのか、苦手な人も楽しめる時間がいい!逆に好きになっちゃくらいになったらいいな。など考え工夫していきます。
ペアが決まっていた方が安心できる!クラスの人が2人はいた方が3年生にとってはやりやすいんじゃない?
自然と他者の立場や気持ちを想像し、考え、向き合う時間が生まれていきました。
その一つとして3年生と仲良くなるために事前打ち合わせをやりたいというものが。
自己紹介を必死に覚えたり、質問考えたり、司会をしたり、ゲームを企画したり、ついてきてもらう時の声がけ・場所、話し方・・・もう3年生のお客さんとしての立場ではなく、自分たちが主催者です。
自然と表情や行動がぐんと頼もしくなってきて、3年生の頃を知っているわたしはもうこの時点でうるうるときてしまいました。
そしてドキドキのなわとび大会。
大成功だったかどうかは、3年生のふりかえりを読めば伝わってくるものがあります。
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「さい初はとべなかったけど、4年生のアドバイスでとべるようになった。ぼくが転んだ時もたすけてくれて本当にたよれるそんざいだった。イメージががらりと変わった。」
「グループ全員がやさしくて、声がかけやすかったです。ペアの子が自分のことを気にかけてくれました。連続のとびかたを教えてくれたり、とぶために好きな食べ物を聞き”こっちだよ〜”とか言ってくれたりしてたくさん工夫されていてよかった。4年生ではなく、3年生を優先してくれました」
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「ぼくはすごーくうれしかった。ぼくも4年生になったらあんな風に下級生に教えてあげたい!」
「なわとび大会をやると聞いて不安だった。でもペアの子が一番やさしく教えてくれて助けてくれた。休み時間のドッチボールの時も”3年生には強イボールを投げないで”と言ってくれた。4年生はリズムなわとびもかっこよかった。わたしもそんなやさしくてかっこいい4年生になりたい」
年を超えて関わることで生まれる気持ち、育まれていくものがあります。
4年生も、緊張したり、不安になったり。でもそれって、人を想うからこそ生まれる大切な気持ちなのだろうなと感じた瞬間でした。