みんなの声が、お腹の赤ちゃんへ届いています[Ⅱ-249]
〈いのち〉の不思議さ、尊さ、いろんな人とのつながりやかかわりなどを6年生と学んでいます。胎児の成長の記録写真(『赤ちゃんの誕生』ニコル・テイラー他)や、血管腫がある藤井輝明さん(桐朋出身)より障がいについて考え、話し合うことなどをしてきました。冬休みは〈自分史〉に取り組みました。今週、2月から産休に入るM先生と一緒に学びました。
事前に、M先生に聴きたいことを募りました。
〇私の母は一ヶ月ほど前になると、私が動き出して全然寝られなかったそうですが、眠れますか。
〇お母さんは、夜は赤ちゃんもあまり活動しないと言っていたけれど、M先生の赤ちゃんもそうですか。
〇M先生は赤ちゃんとかのこと詳しいけど、実際に赤ちゃんを授かってみてどうだったのかな。
〇看護師の資格を持つ先生だと、どういうリスクがあるかなどを知っていて、逆に怖くなったりすることがあるんじゃないかと思いました。不安なことはありますか。
〇コロナですが、赤ちゃんを産むのは心配ですか。
〇自分に子どもができるっていうのは、やっぱりうれしいですか。
などたくさんありました。
授業では、4年生の時の〈いのち〉の学習をふり返りながら、子どもたちの質問にこたえていただきました。〈いのち〉を授かった時にとっても嬉しかった、階段を下りる時に転ばないように気をつけている、靴紐がほどけて結ぶことができないので靴を脱いで結ぶ、コロナのために病院での付き添いなどができない、出産へ向けて心配していることなどをていねいに話されて、子どもたちはよく聴いていました。
子どもたちは自分が誕生した時を振り返り、自分の名前の由来などを話してくれました。「自分はM先生の様子から、赤ちゃんがいると思ったけれど、もし違っていたら悲しい気持ちにさせちゃうかもしれないから、聞かないようにしていたんだ」ということを話してくれた人もいて、優しい気持ちが心に響きました。
M先生の気持ちや行動は、一人ひとりが誕生する時のお母さんの気持ち、行動につながると思います。一人ひとり大切に育てられたことを子どもたちに伝えました。
授業の最後に、子どもたちから。
〇将来、私も赤ちゃんを産んでみたいです。すごく話が面白くて、妊娠している時こんな気持ちなんだなーと知りました。赤ちゃん無事に生れてほしいですね!
〇お腹に赤ちゃんがいると色々と大変なのは妹が母のお腹にいた時に見たり、色々手伝ったりしたので少しは知っていました。でも実際に話を聞いたり、自分史のために母に話を聞くと、何かに困っているという事は見た目だけでは分からないという事が分かりました。これからは困っている妊婦さんがいたら、勇気を出して声をかけてみようと思いました。
〇質問したいことはさっきの質問コーナーで言えたからもうないけど、アドバイスとして、お母さんがこう言っていました。『産む時は赤ちゃんを出す時以外は絶対にどこにも力を入れちゃダメなんだよな~』と。力を入れるとお腹が痛くなってしまうみたいです。陣痛怖いかもしれないけど、がんばってください。などたくさんの感想や意見、メッセージをもらいました。どうもありがとう。
たくさんの人が書いた「赤ちゃんに会いたいな」をたのしみにしています。