2021.2.4

子どもたちといっしょに考え合いたいこと [Ⅱ-250]

1、「初等部通信」(2月4日発行)に書かせてもらいました

なぜ「緊急事態宣言」が延長されるのか、初等部では何を大切にどうしていくのか、子どもたちの遊びや学び、生活に影響することですから、できる限り子どもたちへ説明をしていきたいと考えます。

~ 初等部(幼・小)の子どもたちへ ~

現在、コロナにかかる人、入院する人、亡くなる人がたくさんいます。新しくコロナにかかる人を減らし、入院する人を減らす必要があります。みんなで、命と健康を守りましょう。

このコロナは、かかってもわからない、わからないうちにうつしてしまうことがあると言われています。私たちは、コロナにかからない、コロナをひろげないために、マスクをつける、手指をよく洗う、密にならないことなどを、みんなでよく取り組んでいます。電車やバスを使う人がたくさんいるので、混雑をさけて、幼稚園や小学校に来る時間をおそくしています。マスクをつけたり、間隔をあけるのは、お互いに気にかけて思いやるためです。大切な人を守るためです。そして、みんながたのしく思いきり遊べる日をむかえるためです。

もうしばらくたいへんですが、いっしょにがんばりましょう。

※緊急事態宣言 ・新型コロナウイルス感染症拡大防止のため ・重症者数、死亡者数は引き続き高い水準にある。新規感染者数を減少させ、入院者数、重症者数を減少させる必要がある。

2、「りんごの木の会(「子どもたちの明るい未来を手渡すために一緒に考え行動していく有志のPTA活動」) 特別通信 子どもの権利について一緒に知ろう! 考えよう!」に書かせてもらいました

子どもの権利がなぜ浸透していないのか、どうやったら浸透していくのか

子どもたちへ。/心が安らかでいられる〈安心〉はありますか? 自分を信じて肯定することができる、価値ある存在として自分自身を認められていますか? 自分の考えで行動できる〈自由〉はありますか? 他者に認められ、理解され、信頼される経験や、他者を認め、理解し、信頼する体験はありますか? 聴いたのは、《権利》に関わることです。18歳未満のすべての人が「あせらずゆっくりたっぷり自分らしく子ども時代をしっかり過ごすことができる」権利をもちます。

先生たち(私を含めた)へ。/「子どもたちへ。」で聴いたことを、園や学校で大切にしていますか? なぜ子どもの権利条約があるのでしょうか? どうして子どもの権利条約を学ぶのでしょう?/「平和のうちに生存する権利」「豊かな文化的な環境の中で生きる権利」など、実際生活に即して考え合いたいです。

ぼくの理想。コスタリカでは、小学校入学の日に「人はだれも愛される権利がある」(基本的人権)を習います。誕生から「人権」があり、誰もが愛されるべき存在。国家はそれを保障する。それが保障されていないと思ったら、訴えなさい。国家の責任でそれを変えます。ということを小学校から学びます。小学生が自ら憲法違反訴訟を起こした例もあります。ドイツでは小学校5年生の子どもの代表が学校運営のすべての決定に参加しているそうです。「民主国家では何よりも民主主義の大切さを教え、学校や社会の主権者に育てることを教育の中心にしている」ことを実践しています。

大人へ。/〈生きる、育つ、守られる、参加する〉という子どもの権利について世界中の国々で交わされた約束事である「条約」が守られているのでしょうか? 例えば子どもの身体の現在をみると、視力低下増加、交感神経の過剰反応(疲労の原因)、睡眠、覚醒、食事、排泄周期の乱れなど、生存、保護、発達に大きな課題があります。他にも守られていないことが多いと思います。

「権利」を根づかせるには、子どもの権利だけでなく、子どもに関わる人たち、社会の人たちの権利(人権)を守り、ひろげていくことが必要です。[知る、考える、行動する]ことを重ねて、いっしょに根づかせていきましょう。

3 ~6年生のみなさん、美術展の準備をすすめてくれてありがとう

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