2021.5.7

張りきる人たちに励まされて、新学期を過ごしています [Ⅱ-260]

1年生3学級の活動、授業に参加しました。張りきる人たちの姿が、とても素敵です。

新学期の幼稚園の人たち、小学生の人たちは、昨年度までの自分を変えよう、成長していこうという気持ちがいっぱい。新しい世界、新しい学年、新しい仲間、新しい先生と、いろいろな出あいに、前よりもがんばってみたいと取り組んでいます。その子の「自らを変える」力に触れ、すばらしさを感じています。

  一年生の教室。5年生パートナーからのプレゼントの手紙入れ

自治活動では、担当の5、6年生が1~4年生の各学級に行き、自己紹介や活動などをすすめています。コロナ感染対策をしっかりして、教室に順番に入ります。外で待っている6年生から、今朝、各教室へ行くことを忘れないように同じ委員会の人たちに声をかけていたことを聴きました。また、この人は、委員会で各教室の担当者を決める際、1人で行くことを心配した人に自分が変わってもいいよと、声をかけていました。周りのことを気にかけて活動をすすめていこうとする姿を、すごいなあと思います。

挨拶をすると、1年生は挨拶を返して、すぐに「大きいなあ」と言いました。担任の先生よりも大きかったです。その後に、1年生の願いを受けとめ、いっしょに考えていこうとしています。1年生にとっては、相手(5、6年生)に対する信頼感や自分は相手の人から応答してもらえる大事な存在なんだということが育まれていくと思いました。

いろいろと教えてくださった大田堯先生が、「いのちといのちの響き合い」を大切にと仰っていたことを忘れずにいます。顔と顔を付きあわせて関わり合う、五感を通してふれあい、違いを超えて理解を深め合う、愛情をもった信頼関係を築いていくことなど、一つひとつを大切にしていこうと思います。

この壁画は、高学年玄関にあります。卒業生の奥山雄輔(おくやまゆうすけ)先生がつくってくださいました。先生のことばに、

「私は今までいくつもの学校や病院、さまざまなところに壁画(へきが)を取り付けてきましたが、いつもそのとき考える大事なことがあります。それは、その建物を使っている人たちが、何を一番大事にしているかなということです。

私は、この学校の卒業生です。だからかもしれませんが、この学校の先生・子どもたちが、きっとたいせつに思っているであろうことは、なんとなくわかります。おたがいの愛情や、豊かな思いやりの心は、なにものにもかえがたい宝物です。そんな宝物がいっぱいつまった、花車のような学校のイメージが、みんなにとどくといいなあと思っています。」

玄関を通るときに、奥山先生のことばを声に出して読みます。

   3年生美術、しぜんひろばの柘榴

最後に、私の反省を。幼稚園の子たちが、畑や園庭で、無患子の実やダンゴムシ、テントウムシなど、すてきなものをたんさん見つけ、見せてくれます。その喜びを伝えたくて、伝えたくて。私はその喜びを受けとり、返すことととともに、ついこの植物の名前は? など聞こうとする気持ちが芽生えます。(あ~あ、だめだなあ)。

この子はどんな気持ちで、私に見せてくれているのか。そのことを自分はほんとうに大事にしているのかと思います。 

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