桐朋小だより

2021.6.25

4年生

叩いて、のばして、さわって

理工室で、4年生が真剣な表情でそれぞれの金床に向かっています。

金属棒を持つ左手には軍手をはめ、金槌は素手でしっかり握って構えます。

「はじめ!」の合図で、みんなが一斉に金属棒を打ち始めました。

カン・キン・コンコン・・・おしゃべり声は一切なく、堅い音だけが理工室に響きます。

20回、30回たたくと、「やめ!」の合図が出ました。

 

先生が「いま、棒はどうなってる?」と問いかけます。

「ぺっちゃんこになった」

「ぐにゃぐにゃだったのが、硬くなった」

「なんだか、ほんのり熱くなっているような気がする」

それぞれ、自分の棒の姿を報告します。

 

「この熱はどこから出たんだろう?」先生がさらに尋ねます。

どうして?なんで?みんな、手元の棒をさわったり、こすったりしながら推理が始まりました。

黒板には「金ぞくは たたくとどうなるか?」と書いてありました。

この日の実験材料は、アルミニウム。

自分でやってみる。さわってたしかめる。そこからさらに考える。

そんな4年生の理科専科の一コマでした。

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