2021.6.29

本の寄贈を、ありがとうございます [Ⅱ-267]

保護者の方よりいただいた本を読み、授業で紹介をしたり、図書室に入れています。寄贈してくださった皆様、ありがとうございます。

■不安や心配に寄り添い、励ましてくれる絵本シリーズ(5冊)(東京大学下山晴彦研究室、松丸未来原案、解説、ほるぷ出版)

『おかあさんにおはなししたいこと』

主人公のまーくんが、小学生になったら一人で眠る約束をお母さんとします。ところが、「ぼく ひとりで ねようとしたんだけど こわくなっちゃったんだ。…」「でも おかあさんが いそがしそうだったから…」「… こわくなったらおかあさんを よびにいってもいい?」

「こわいって いっていいんだ」、お母さんは気持ちを受けとめてくれる、と実感したまーくんは、お母さんに自分の気持ちを話せるように変化していきます。

¨めんどくさい¨SOS

なんでも一生懸命だったリカさんが、「めんどくさい。なにもしたくない」と、ごろごろするように。リカさんを診察して話をきいたおじいさん先生は、「リカちゃんはね、がんばりすぎて、からだも こころも つかれちゃったんだね。おいしいもの たべて、たんさん ねて、すこし のんびりすると いいね」と言いました。

リカさんが、自身のからだの声を聴いて変化する様子がとても素敵で、何回もめくって読みました。「あ~ きのにおいがする。……とりが ないてる。……かぜが すずしいな。……ほっとする……」。

最後に、「心の成長は、誰かに受け止めてもらうという経験な大切です。様ざまな気持ちを受け止めてくれる大人の存在や、一緒にいてくれる友達の存在が必要不可欠です。そのような、人との交わりの中で子どもは成長していきます。(中略) その存在が安全基地となっているからこそ、主人公は勇気を出し、不安に立ち向かい、ひとまわり成長できるのです。」と書かれていました。

■『FACES いじめをこえて』(NHK「FACES」プロジェクト、角川書店)

「…、ここに登場している方々(日本、台湾、ブラジル、クロアチア、ドイツ、パレスティナ、ボスニア・ヘルツェゴビナ―中村)は、それでも、いじめの渦中にいる子を何とかしたくて、自分の経験を語ったのだと思います。いじめという壁に当たり、人の痛みを知り、その経験から、助けを求められない人たちに寄り添いたいと行動した人たちがここには集まっている。…¨あなたには、絶対に生きてほしい¨って」(本書の巻頭談話 ジャングルポケット 斉藤慎二さん)

世界中の、いじめでつらい経験をしている方々に、「一人じゃないよ」「自分らしさを取り戻すきっかけは多様だよ」「世界は広いよ」という思いを伝え、周りにいる方々にも「何かできること」を考えるきっかけになれば……。という本書です。

今後、6年生との授業で内容を紹介します。

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