桐朋小だより

2021.8.15

6年生

受けつぐ記憶〜終わらなかった戦争〜 

6年生の学習の大きな柱の一つである、平和学習がスタートしています。

6月には、東京大空襲で被災された元木キサ子さんをお招きし、6年生は保護者と共にお話をうかがいました。

感染予防対策のため中継の形をとりましたが、元木さんはたくさんの資料を示しながら、別室の子どもたちに真っ直ぐに語りかけてくださいました。

元木さんは、10歳の時に東京大空襲に遭いました。戦時中の苦しい生活の様子や、空襲の恐ろしさ。そして「日本の戦争は8月15日で終わりました。私たちの戦争は8月15日で終わりませんでした」と、戦争孤児としての辛い経験についても、くわしくお話くださいました。

親を失い、戦災孤児となった元木さん。想像以上に壮絶な生活について聞かせてくださり、ありがとうございました。このような事がもう起こらないよう願い、努力しなくてはいけないと思いました。(6年生)

 

戦争孤児で、一生懸命生きてきて、苦しみに耐えて、とても心が強い人だと思った。改めて、戦争がいけないということを痛感した。世界の法律で「戦争をしない」というのが必要かなと思った。(6年生)

 

小学校4年生でご両親を亡くされたとお聞きし、その後の人生の困難を想像すると、胸がしめつけられるようでした。子を持つ親として、戦争は絶対してはいけないと思いました。また、元木さんがご自身の体験を伝えてくださっているからこそ、次の世代が戦争を起こさないように行動することができます。辛い体験を話すことも、辛いことだと思うのですが、それをして下さっていることに感謝の気持ちを持ちました。渡されたバトンを我々親世代も、次の世代につないでいきたいと思います。(保護者)

 

「戦争は本当に恐ろしく、悲しい。これからは、平和を大切にしながら、様々な地球規模の課題解決に向かっていってほしい」という元木さんからのメッセージを、子どもたち・保護者の方々は、しっかりと受け取りました。

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