桐朋小だより

2021.9.21

1年生

おみせやさんをひらきましょう①

「ねえ!1西みんなで、おみせやさんがやりたい!」

「いいね!やりたーい!」

何気ない会話から、突然それは決まりました。

私は、

「みんな・・・あと2週間くらいで、夏休みなんだよ。1学期終わっちゃうんだよ。」

「ひらがなもあと何個か残ってるし、算数だって、荒馬の練習だってあるんだよ。」

「たぶん・・・おみせやさんの準備に時間が使えるのは、みんなが頑張れば5時間くらいかな・・」

子どもたちは、

「大丈夫!」

「休み時間や放課後もやっていいでしょ?」

もう、誰もこの24人を止めることはできません。

私も、なんとか「おみせやさん」ができるように準備をしようと腹を決めました。

こうして、あと数日で1学期が終わろうとしていた6月下旬、1年西組24人の子どもたちは、「おみせやさん」をやることになりました。

なぜ、1西の子たちは「おみせやさん」がやりたくなったのでしょう?

それは、6月上旬から中旬にかけて、2年西組の子たちが、1年生を楽しませてくれるために、様々な「あそび」を企画して、楽しませてくれたのでした。

 

約束通り、授業中に準備にあてたのはきっかり5時間。

まずは、話し合いで次のことを決めました。

①「おみせやさん」をやる目的は?→1西のみんながもっとたくさんおしゃべりしたり、仲良くなったりしたいから。

②どんな「おみせやさん」を作ったら、みんなと仲良くできるのか?→ホテル、恐竜博物館、お菓子屋さん、マンガ屋さんなどなど

③何を作るのか?何個作るのか?誰が作るのか?

大まかな内容を決めて、あとはひたすら作ります。

店長会議を何度か行って、今、どのくらい進んでいるのか?今日のゴールはどこまでなのか?を確認しながら進めていきます。

4、5、6月の3ヶ月の間、毎日の遊びの中で、あれだけ自分の気持ちをぶつけ合っていた子どもたちですから、当然トラブルが起き、「おみせやさん」の準備期間、「おみせやさん」の開店を待たずに、分裂、閉店するかと思いきや、リーダーを中心に、役割分担をしたり、互いのアイデアを受け入れながら準備をする姿に、1年生の成長を感じることができました。

 

さぁ、この子たちの「やりたい!」がどんな形を迎えるかは、また次回をお楽しみに。

 

 

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